怪盗キッド ページ13
そうして私とコナンがジト目でおじさんのことを見つめていると、小五郎おじさんがバツが悪そうに言う。
「い、いやいやいきなり子供と女相手にぶっぱなしたりはしねえよ。」
そんな保証ないでしょ…。
どうせ、自分が行くのが怖いから私たちにそう言ってるんだろう。絶対行ってやるものか。このやろう。
一向に行こうとしない私とコナンを見て、小五郎おじさんが痺れを切らす。
「…なんだよ、俺の言う事が信用出来ないのか?」
「『できない。』」
「いっ、いいから行ってこい!」
小五郎おじさんの問いに即答したのはいいものの、腕を引っ張られて外に出されてしまった。
顔を上げれば男たちの厳つい顔が目の前にある。
『にっ…逃げろー!』
「わ、ちょっとA姉ちゃん!?」
逃げない選択肢はないでしょ?
あの至近距離で睨みつけられるなんてもう怖すぎて無理!涙出てきそうになるから!
…こんなふうに考えてる間にも、男達は追ってくる。蘭みたいなスポーツ少女だったら良かったかもしれないが、私は空手も何もやっていない。体力などほぼ皆無に等しいのだ。即ち、逃げ切れる可能性はほとんどないということ。
…もしこれでタヒんだら小五郎おじさんに取り憑いてやるんだから!←
「「「うわああっ!?」」」
急に後ろで聞こえた悲鳴に、足をとめずに頭だけ後ろにむける。
男達を次から次へとなぎ倒していく車。…目を凝らしてみると、運転席にいる小五郎おじさんの姿が見えた。
「よーし、掴まれ!」
運転席のドアを開け、こちらへ手を伸ばすおじさん。…でも、掴まる訳にはいかなかった。
煙があがっているのだ、車から。爆発しそうな雰囲気はないものの、このまま乗ったら危ない気もする。
車から転がり落ちた小五郎おじさんは、車を「このボロ車!」と罵りながら蹴りを入れている。
そんな小五郎おじさんを宥めようと歩き出すと、先程の男達が小五郎おじさんに覆いかぶさった。不思議なことに、「逮捕だー!」と言いながら。
「た、逮捕!?俺をか!?」
『え、もしかして…!』
「刑事!?」
コナンがそういったと同時にひとつの影が姿を現した。
反射的に空を見あげれば、あれは…鳥?、と言うよりもハンググライダーかな。色は白……まさか、まさか。
「白い翼で闇の世界を飛ぶ…怪盗キッドだよ。」
「「「キッド!?」」」
キッドきたーーー!!!!!
やったーーーー!!!
ちなみに私の前世の推しはコナンと怪盗キッドです!
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あまね(プロフ) - めさめさすきです! (12月29日 23時) (レス) @page23 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
CHARA - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月10日 14時) (レス) id: c3eefd4712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - さあ、これからどうなるの、らんやコナン彼女ちゃん事件解決できるか、コナンと彼女次回は楽しみにしてます (2019年12月3日 8時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - かなさん» ありがとうございます!夢主ちゃんと新一は、絶賛両片思い中ですね。私自身、両片思いって大好きなんですよ笑笑。でも2人がくっつくと蘭が…てことでちょっと切ないですよね。応援ありがとうございます!楽しみにしていてください! (2019年6月21日 20時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - この作品大好きです!いつも更新楽しみにしてます!夢主と新一がどうなるのか、とても楽しみです!頑張ってくださいね! (2019年6月21日 7時) (レス) id: e7431ce181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華 | 作成日時:2019年5月19日 11時