予想外の事態 ページ12
｢おいA！あの坊主はどうした！？｣
小五郎おじさんが焦った様子で階段をかけ下り、懐中電灯で私の顔を照らす。…眩しいな、おい。
そう思うと同時に、コナンがここに居るよ、と言わんばかりにドアから顔をひょこっと出す。
｢なんだ、そこにいたのか…。驚かせるなよ、全く。｣
おじさんが胸を撫で下ろすのを横目で見ながら、コナンが開けてくれた部屋に入る。
…ロッカーみたいなものがいっぱいあるな。
何か、中に入ってたりしないかな？
そう思って端からロッカーを開けていく。
…すると。
『！なんだろ、これ。』
私のつぶやきにコナンと小五郎おじさんが反応する。
小さめのロッカーからでてきた、黒いカバン。
中身を見てみると、強盗が被るような覆面や手袋、さらにはガバメントまであった。
その中の小さな紙切れを、小五郎おじさんが拾う。
｢これは…領収書か。4月4日、横浜市。｣
｢！確か、4月4日って変な車が止まってた日のことじゃない！？｣
『うん、確か車が入れ替わってたって言ってたよね。』
｢分かった！ここで逃走車を入れ替えたんじゃねえか！？この覆面やらで、何かやらかしたやつがな！｣
自信たっぷりな顔でそういう小五郎おじさんに、口角を上げるコナン。…うん、いい感じに進んでる。このままいけばいいなぁ。
階段を上がり、玄関まで向かう私たち。
｢あとは、4月4日にどんな事件があったか調べればいいな。それが分かれば、あとは簡単だ。｣
『そーだね……っ！？』
急に右隣にいたコナンに引っ張られる。
何があるのかと思いおそるおそる外を除くと、そこに居たのはひとつの白い車に、5人の屈強そうな男達だった。
｢なんだ、あいつら？｣
｢銃を持ってるあたり、一般人じゃなさそうだね。｣
『ねえ、もしかして小五郎おじさんが持ってるバッグを取り戻しに来たんじゃないの！？』
あの人たちがこのカバンの持ち主だとしたら、取りに来たというのがほぼ確実だ。
同時に、そうだった場合見つかってしまったらどうなるか分からないことに気付く。相手は銃を持っているのに対し、こちらは丸腰なのだ。
この場をどう切り抜けるか考えていると小五郎おじさんが何か思いついたように口を開く。
｢お前とAが飛び出して、奴らを引きつけろ！その隙に俺が車に乗ってお前らを助け出す！そしてここを脱出する！｣
『……はあ？』
何を言ってるんだこの迷探偵は。
それって私達に囮になれって言ってるようなものじゃないか。
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あまね(プロフ) - めさめさすきです！ (12月29日 23時) (
レス) @page23 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
CHARA - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月10日 14時) (レス) id: c3eefd4712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - さあ、これからどうなるの、らんやコナン彼女ちゃん事件解決できるか、コナンと彼女次回は楽しみにしてます (2019年12月3日 8時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと新一は、絶賛両片思い中ですね。私自身、両片思いって大好きなんですよ笑笑。でも2人がくっつくと蘭が…てことでちょっと切ないですよね。応援ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - この作品大好きです！いつも更新楽しみにしてます！夢主と新一がどうなるのか、とても楽しみです！頑張ってくださいね！ (2019年6月21日 7時) (レス) id: e7431ce181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年5月19日 11時
