白くて大きい鳥？ ページ11
『……へ？』
先程まで怖い怖いと思っていたために、出てきたおじさんを見て素っ頓狂な声をあげてしまった。
横を見ると、へっぴり腰だった小五郎おじさんもを丸くしている。
私たちの反応を気にせずそのおじさんは話を続ける。
｢あんたも大変だなぁ、子供二人も連れて。｣
『え！？』
｢いや、違う違う違う！！｣
｢(ハハ、あったりめーだ)｣
小五郎おじさんの子供か…。蘭も苦労してるもんなぁ…。蘭と姉妹なのは嬉しいけど小五郎おじさんの娘だと苦労しそうだなぁ。
蘭が可哀想だなぁ、とか思っているとコナンがおじさんの顔を見上げて首を傾げた。
｢おじさん、ずっとここに住んでるの？｣
｢ああ。ホテルが潰れた二年前からな。｣
｢最近なんか変わったこと無かった？何でもいいんだ、小さな事でも。｣
｢…うーん、そうだな…。｣
｢ああ、そういえば真っ白なでっけえ鳥が飛んでったな。｣
おじさんが目線を上にし、悩む素振りを見せたあと思いついたように口を開く。…白い、大きな鳥？
私にはちんぷんかんぷんだったが横にいるコナンにはなにか掴んだようで。
｢それっていつの事だった？｣
｢俺の誕生日の4月4日さ。朝から変な車が止まってるわ、不動産屋が来てこの地下室を閉めちまうわで…。｣
『…変な車って？』
｢ここには滅多に車が入ってこないからな。朝すぐそこに、真新しい車が駐車してあったんだよ。でも、夕方戻ってきたらボロい中古車に代わってたんだ。…その車も、夜には骨組みになってたけどな。｣
｢地下室を閉めたってどういう事？｣
｢地下は機械室だからな。機械を売って金に変えようってことだろ。｣
｢それって何時ごろ？｣
｢夕方だ。｣
おじさんは最後にコナンの質問に答えて、キャリーバッグを引いて出ていった。…今は少しでも情報が欲しいから、まだ色んなこと聞きたかったんだけどな。
＿＿＿あれから私達はそれぞれ、屋敷を見て回った。…とは言っても、何も手がかりは見つけられていないのだが。
…とりあえず地下室にいるコナンのところに来てみたは言いものの…。
『ねぇ、コナン？ここ鍵かかってるけど…。』
｢大丈夫だよ。コイツをこうすれば…。｣
伸縮サスペンダーを通気口に引っかけ、階段の手すりに引っ掛けるコナン。スイッチのようなものを押したかと思うとガラン、と音を立てて通気口が開いた。
その音で上の小五郎おじさんがパニックになっている。…コナン、早くカギ開けてよ！さすがに通気口通るのはキツイもん。
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あまね(プロフ) - めさめさすきです！ (12月29日 23時) (
レス) @page23 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
CHARA - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月10日 14時) (レス) id: c3eefd4712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - さあ、これからどうなるの、らんやコナン彼女ちゃん事件解決できるか、コナンと彼女次回は楽しみにしてます (2019年12月3日 8時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと新一は、絶賛両片思い中ですね。私自身、両片思いって大好きなんですよ笑笑。でも2人がくっつくと蘭が…てことでちょっと切ないですよね。応援ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - この作品大好きです！いつも更新楽しみにしてます！夢主と新一がどうなるのか、とても楽しみです！頑張ってくださいね！ (2019年6月21日 7時) (レス) id: e7431ce181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年5月19日 11時
