【探偵たちの鎮魂歌】目覚めたら金髪碧眼ロリになっていました。【名探偵コナン】

電話 ページ15

｢しかし、キッドの担当は２課だったよな？どうして1課が…｣
｢最近キッドの命を狙う妙な奴らがいてな、そのせいで怪我人も出ているらしいから1課も協力してるんだそうだ。｣
｢ほお？キッドが命を…｣


キッドが命を狙われている…？
それって黒羽快斗君のお父さんを襲った組織じゃないのかな？
…どっちにしろ怪我したり、ましてや死んでしまったりなんてして欲しくはないけど。

眉を寄せる私の隣で、ふとピリリ…と携帯の着信音が鳴る。

音がするそちらの方へ首を向けると、アハハ、と苦笑いをしたあと｢ちょっとごめんね、出てくる！｣と言って部屋を出ていった。


『すみません、コナン1人だと不安なので私も行ってきます！』

かかってきたのが江戸川コナンの方の携帯なら、私も大人しく待っていただろう。
でも違う。あの音は、工藤新一の方の携帯だった。

だとしたら電話をかけているのは蘭？
でもだったら、あのコナンの難しそうな顔はなんだろう。

1度気にしたら、もう止まらないことは充分わかっている。

目暮警部たちに断りを入れ、コナンの後を追う…はず、なのだが。

『あちゃー、もうどっか行っちゃった。』

コナンめ、速すぎるよ！
もう少し待ってくれてたってさぁ…。

ブツブツと心の中で文句を言いながら、コナンを探すため歩みを進めた。





⚠コナンside


｢電話かかってきちゃった、ちょっとごめんね！｣


そう目暮警部やAに断りを入れて部屋をでる。
Aが焦ったような顔を向けてきたので、きっとオレの後を追って来るだろう。

走りながら携帯を取り出して耳にあてる。

人気のない所…トイレにでも入って、話をするか。

｢毛利探偵…いや、工藤くんかな？｣
｢！？｣
｢フ、やはり君だ…。高校生探偵、工藤新一くん？毛利探偵と君が一緒に来ていたのでびっくりしたよ。本当は君にも捜査を依頼したかったんだが連絡がつかなかったたもんでね。警察署にいるということはもう音を上げたのかな？｣


おっちゃんが誤認逮捕されたことを話せば、｢正直だな、君は。｣という声が返ってきた。
…警察が張り込んでたこと、知っていたのか？


｢ホテルに何があった？｣
｢犯罪に使われたと思われる目出し帽や拳銃を見つけた。｣
｢いいぞ、では第2のヒントだ。夜のカフェテラスへ行ってくれ。｣
｢(…夜のカフェテラス？)｣

オレが顎に手を当てると同時に、トイレの外からよく知った声が聞こえてくる。

『コナン！？』
｢(やべ、Aだ！忘れてた！)｣

愛する人→←4月4日

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