むっかつく。 ページ7
＿＿翌日
皆で公園にいく途中、前で園子ちゃんと手を繋いでいる蘭ちゃんがため息をついた。
『…蘭ちゃん、どうしたの？元気ないね。』
｢もしかして、昨日あの子(新一)に酷いこと言われたから！？｣
｢違うよ。夕べお母さんに怒られちゃって。“お友達をいじめちゃいけません”って。｣
『蘭ちゃん、別にいじめてなんかなくない？』
｢どっちかって言うといじめられてるかも…。｣
園子ちゃんが後ろにいる新一のことを見ながら呟けば、新一が不満そうに眉間に皺を作る。
そんな事ないよね、新一は蘭ちゃんを守ろうとしてるんだから!!(言えないけど。)
＿＿＿米花児童公園
公園について早々、新一が口を開く。
｢さあ、なんでこの公園なのか説明しろよ。｣
｢それは、少しでも遠い方がみんなの体力がつくし横断歩道渡っが多ければ交通ルールも覚えやすい。
…それに、この公園にした1番の理由は、彼女だよ。｣
そう言った江舟先生は隣の建物を見上げた。
それにつられて、園児達も建物を見上げる。
そこに居たのは、1人の女の人。
窓に手をついてこちらを見ている。
江舟先生がその人が奥さんなんだと言うと、園児達が驚きの声を上げる。
ほんのりと頬を染めた蘭ちゃんが、江舟先生に聞く。
｢えっ！？先生のお嫁さんってこと？｣
｢ああ。元々体が弱くてね。ずっと入院してるんだけど、来月ここより空気のいい山奥の病院に移るんだ。そっちには君たちのような子供がいないからね。だから、そこに移るまでの間皆の元気な姿を見させてあげたいんだ。彼女、子供好きだから。｣
微笑んで話す江舟先生からは、本当に彼女を大切に思っているということが伝わってくる。
先生のわがままなんだけどと、江舟先生が話せば皆嬉しそうな顔をするわけで。
1番最初に口を開いたのは蘭ちゃんだった。
｢いいよ！わがままでも！じゃあさ、手を振ってあげようか！｣
｢そうだね！｣
『うん、振ろ振ろ!!』
みんなが盛り上がる中、前蘭ちゃんのバッジを取った男子たちが場の雰囲気を壊すように呟いた。
｢ふん、やなこった。変なバッジつけたやつの言うことなんか聞くかよ。だってお前、仲間はずれじゃんよ。｣
まーたこの男子共が…。
まあ、子供なんだからしょうがないけど！
『なんでそういうこと言うの？いいじゃん、振ってあげようよ。』
｢お前もみんなと髪の色違うから仲間はずれだ！俺は仲間はずれの言うことなんか聞かねーよ！｣
ひゃー、ムカつく。
大人気ないとはわかっているけども。
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華(プロフ) - こげた米さん» はい！探偵たちの鎮魂歌です...！こげた米さんのご希望に答えられなくてすみません...。でも、続編でいつか書けると思うので楽しみにしててください！応援ありがとうございます！ (2019年5月19日 9時) (
レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
こげた米 - 探偵たちの鎮魂歌になったんですね！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年5月19日 9時) (レス) id: fb5417bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 愛乃さん» 全然大丈夫ですよ！謝って頂く必要なんてありません！私もリクエストされて嬉しかったので(笑) (2019年5月19日 7時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
愛乃(プロフ) - 華さん» あ、そうなんですね！ちゃんと調べてから言うべきでしたね。すみません。 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 3509d79049 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 架印�靴気�» コメントありがとうございます！そうですね、そこはちょっと砕けてる感じを意識しました！最高と言ってもらえて光栄です！ありがとうございます！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年5月1日 23時
