Don't leave. ページ5
鳩山side
『ごめん、遅れちゃって』
「...来なくてもいい、って言っただろう？
...大丈夫なのか？」
『もう、大丈夫』
何も大丈夫なんかじゃない。
とても怖い。
今すぐ逃げ出したい。
でも、
...。
『あ、脚本を書いてきたんだけど、どうかな』
と、四人に見せる。
「わぁー！
ここ、とってもわんだほいだね！」
「確かに、ここ、すごい。
...早く、やってみたいな」
「オレもそう思うぞ！」
「うんうん、
Aくんらしい脚本じゃあないか」
...、これは、
タイトルは、
「笑顔の魔法を君に」だけど、
内容に、一つも魔法が出てこないの。
笑顔の魔法っていう言葉もね。
知ってた？
私、限界がすぐそこまで迫ってるんだよ。
『誰か、気づいてよ
...なんてね』
「！」
司が驚いていた。
...聞こえたのか、
「やっぱり、無理してないか？
顔色、悪いぞ？」
『大丈夫、
ただ、昨日、脚本をどうしようかって考えてたら、朝になってただけだから』
「...休んだ方がいいぞ、
体調が悪くなられたら、困るからな」
何に困るの？
脚本に？
なら、替えを探せばいいじゃん。
『...』
「類、類はここでえむ達と一緒に居ておいてくれ、
オレはAを家に送る、だから、
...ちょっと、練習は時間が遅くなるが、いいか？」
「うん、いいよ、司くん」
『...いいよ、一人で帰れる』
「いいんだ、オレがこうしたいだけだからな」
...腐女子って知ったら、みんな離れてく。
腐女子って知ったら、みんな気持ち悪いっていう。
...ふと、司がどんな表情してるのかな、って思ったから、覗き込んでみた。
...今迄になく、焦っているようだった。
なんでそんなに焦るのだろう。
私はタヒぬわけじゃないのに。
ただ、徹夜しただけなのにね。
仲間って、いいね。
I just want to die.→←Don't be alone.
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