がりがりくん

きゅう ページ9

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“ 試合終了です。
ご覧のように 2-3 で福岡ソフトバンクホークスが勝利致しました。 ”









浅村「A、気にすんなよ。大丈夫だから。」


栗山「そうやで？気にしたらあかん。」


『…へへ、はい！打てなかったです！』







打てなかった。








岡田「明日頑張ろうや！明日取り返そう！」


『オカマさん…明日やったりましょう！』


「そうや、その調子！」









打てなかった。


2球で追い込まれたあと、何とかカットをしてフルカウントまで粘ったけど三振。

ため息が歓声に変わるの逆で、歓声がため息に変わったあの瞬間は、悔しくて堪らなかった。









炭谷「A、飯行くか？」


『うーん…あんまりお腹空いてないんで大丈夫です！ごめんなさい、また誘ってください。』


「ほな、落ち着いたら行こか。楽しみにしとくわ。」








せっかく、銀さんも誘ってくれたのに。

行きたいのに、素直に行きたいと言えない自分が嫌い。









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シャワーを浴びて、ほとんどの選手が帰ったであろう時間に私は残って自主練をすると決めていた。

次こそ、打てるように。

次こそ、期待に応えられるように。








『っ…はぁ…！』









上手くボールが飛ばない。

遠くに飛ばない。

どうして、









「…力みすぎだよ。」








どうして、まだ居るんですか。









『源田さん…』

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