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「すみませんね、コイツが」
『あ、いえ…?』
「ちょっ、痛いっすよ田中さん!」
先程までの優しい雰囲気はどこへやら
田中さんと呼ばれる男性はまるで猫のように選手の首の後ろをぐっと掴んでいた
多分正確には洋服だけど
「ほら、お前も謝れ」
「え?でも田中さんが、」
「謝れ、お礼も言え」
「…すいませんっした、あざした」
『…いえ、無事ご本人に届いたようで良かったです』
その選手は私の発言に何か引っ掛かったのか
田中さんの顔をじーっと見つめた
…私ではなくて
「こっち見んな」
「いや、だって、この人絶対俺のこと知らんやん!」
『この人って…』
「あ、すいません、この子!」
私の中での森さんの第一印象は うるさい
そう印象付けられた瞬間だ
「お前もルーキーなんだからルーキーらしくしてろ」
「財布落とすなんてルーキーらしいでしょ?」
「それは違う、」
私は森さんの名前も何も知らなくて、
ただ目の前で繰り広げられる漫才のようなやりとりに思わず笑ってしまっていた
「あ、笑った」
『あっ、すみません…』
「…自分、森っていいます、森友哉」
『…森、選手』
向こうから名前を告げられるなんて思ってもなかった私はポカンとしてしまって
だけどすぐに、私も自己紹介しなきゃ!と気づいた
『上岡Aです、』
「Aさん、」
これが私と森さんの出会い
お互いの名前を知った日
年齢等を知ることになったのはこの日から暫く経ってからのことで
森さんは私の二つ上の先輩だった
その日から森さんは私のことをAと呼び、
私は森さんと呼ぶようになった
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な!(プロフ) - 凛*.さん» はじめまして!コメントありがとうございます…!森くんのイメージから離れてしまってないですか?大丈夫ですかね…不安ですが、最後までがんばります! (2018年9月17日 22時) (レス) id: b3fd0850c0 (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 初めまして◎凄く続きが気になります…!!森くんは高校時代からファンなので、とっても嬉しくてワクワクしてます!更新無理しない程度に頑張ってください(^_^) (2018年9月17日 22時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えぬ | 作成日時:2018年8月27日 17時