その瞬間まで

E35 島内宏明 ページ8

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『おーい、ウナギー、』





俺の彼女は意地悪で、





『ひろくん？何かあった？』




誰よりも優しくて、




『…いきなりちゅーとか、ずるい、』




誰よりも可愛い。




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『うなぎさん、今年は美味しく仕上がりました？』


「まだ終わってないから分かんない、」


『私としては美味しそうに出来てると思うけどね、』




褒めてくれてるのか、小馬鹿にしてるのか、

まだ少し分からない




『これ以上美味しくなられると困るなあ、』


「なんで？」


『ひろくんファン増えちゃうし、』


「あ、…嫉妬？」


『なっ、ちがう！』




彼女は今日も素直じゃない

多分明日も明後日も素直にはならない、




「A、可愛いよ、」


『なに？気持ち悪いなあ、』


「ほんとは嬉しいんでしょ、素直になったら？」


『…、ばか、』






誰よりも可愛くて愛おしい

俺の彼女は、もしかしたらツンデレなのかもしれない







( A、ちゅーして、 )

( いや！ )

L11 岸孝之→←M16 涌井秀章＊

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