その瞬間まで

L17 高橋光成＊ ページ35

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『さむ…もう冬だね、』

「…雪も降ったし、冬だ」

『…寒いのやだなあ、』




暑いのもいやだけど、寒いのも嫌。

いつかそんなことを言ったらワガママだなって言われたっけ。




「でも俺も冬はあんまり好きじゃないかも、」

『だよね！寒いもんね！』

「試合もないし、」

『光成くん野球選手だもんね、』




関係としてはそんなに変わってないけど

光成くんもすっかり有名になっちゃって、


“ こっちは幼馴染みだぞ！ずっと一緒！ ”

って自慢するように呟いたら、デコピンくらったのも懐かしい思い出。





「…でもやっぱり、冬好きかも」

『え！なんで？』

「…手、貸して？」

『ん、手！』




素直に手を差し出せば

繋がれる私の右手と光成くんの左手。

…あったかい、




「あったかいから、」

『でも、手袋してもあったかいよ？』

「…手繋ぎたいの、分かるでしょそれぐらい。」

『ふふ、分かる〜』




どんなに冷たい手でもいいよ、

二人で手を繋げばあったかいから






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リクエストありがとうございました！

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