アオハル (ページ33)

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無理矢理説得する形で音楽室へ向かった。
具合がどんどん悪くなっていってるのは分かっていたが、しっかりオルガンの練習はした。

キーンコーンカーンコーン

授業をなんとか終え、教室へ戻ろうと席を立った瞬間だった。
(あれ？…グワングワンする…
やばい、気持ち悪い…)
そこで意識がなくなった。

目を覚ますと白い天井。
あぁ、こういうのってドラマだけじゃないんだなと痛感した。
じゃあこの後は？
シャッとカーテンが開き…

私なぁんだ、洸にぃか〜

洸なんだとはなんだよ、もう心配させやがって

私こういう時って好きな人が側にいてくれたりするじゃん、ドラマはさ

洸ハイハイ柾哉じゃなくてごめんね

威これでも39°あるからねぇ
Aちゃん大丈夫？
てか、はじめましてやな(笑)

私はい…
後藤先生ですよね？こんな形ではじめましてになるとは…

威まぁ、俺保健室の先生やからな！
俺に任せときぃ

洸こんなに口は達者なのに39°も熱があるなんてさぁ…

私洸にぃ、心配かけてごめんね

洸 Aが謝るとか逆に気持ち悪いから！
謝んな！(ポンポン)

威兄妹って感じやな〜

気持ち悪いって酷いこと言いながら
優しく頭を撫でてくれる。
ちょっと傷つくけど、ちょっと嬉しい。
はぁ…それにしても私授業のあと倒れたのか…。