アオハル (ページ13)

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数日後

そろそろ学校にも慣れ始めた頃、
初めての音楽の授業が行われた。
クラスのみんなはあのイケメンな先生だよね！と盛り上がっていたけど、私は入学式の出来事が常に頭の中にあってなんだかドキドキしていた。

莉音楽室行こー

理初授業から遅れたらさすがにやばいしね

雄せやな、あの先生イケメンやけど
怒ったら怖そうよな？遅れたら廊下とかに立たされそーやん？名前なんやったっけ？

と、
和気あいあいと話しながら廊下を歩いていると
後ろから急に

京藤牧京介な

雄そーそー！それや！藤牧な！

京藤牧って言うな！

本人登場に気づいてない雄大が、堂々と呼び捨てしていて 3人はヒヤッとした。
そこでやっと振り向いた雄大が

雄へ？なにぃ？
わっ！！！すんません、すんません！！
藤牧先生！今のは違うっていうか…すんません！

雄大の慌てぶりに3人とも大爆笑で
当の本人、藤牧先生もさすがに笑ってた。

京別にいいけどさぁ
さすがに藤牧はやめてぇ？

莉じゃあ親しみを込めて京介先生？

京なんで疑問形なんだよ

理京ちゃんじゃない？

京さすがに先生はつけてね？
俺もこれでも教師だからさ

雄じゃあ京ちゃん先生やんな？
よろしくな！

京もうお前の名前覚えたからね、雄大

雄え！こわぁぁ。ほんまにごめんて！

京雄大と、あと…小沢さん？は軽音部だよね。
まだ会ったことなかったけど

(小沢さんとは莉子のこと)

莉そうです！莉子でお願いします！

ちゃっかりアピールしてる莉子。
匠海先輩一筋じゃないんかい！とツッコんでしまうほどだった。

京莉子さんね？
そっちの2人は？

理池崎理人っす

京理人ね、いい声してるよね

理えーありがとうございます、
なんか素直に嬉しいわー