陸くん争奪戦！？ (ページ8)

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それから体育大会まではあっという間だった

クラスTシャツのデザインを決定して注文したり

休み時間にクラスのみんなで練習したり

放課後に暇な人を集めて練習したり

希にバレーの基礎をたたきこまれたりした。

一応補欠だからバスケの練習もしないといけないわけで。

疲れたな〜と端に寄って休んでいた。

陸「Aちゃんさっきボール顔面キャッチしてなかった？大丈夫？」

『え！見てたの！？』

陸「だって聞いたことない声出てたから笑」

私どんな声出したっけ…

翔平「へぶっ！！って聞こえたｗｗｗ」

『そんな声だったのｗｗｗ』

翔平の再現に自分のことながら爆笑してしまう

陸「そういえば顔面キャッチ慣れてるとか言ってたもんね笑笑」

笑いながら陸くんが言った。

はじめて会った時のことじゃん、覚えててくれたんだ…

『まあいつものことだからね！笑』

陸「でも女の子なんだから、顔冷やしておいで？」

『だ、大丈夫だよ』

あんなに爆笑してたのに、急に女の子扱いしてくるなんてずるい

きゅんとしてしまう。

希「Aさっきの大丈夫？氷もらいにいこう？」

希がかけよってきて、陸くんと私を交互に見てきた。

まって何かたくらんでるな…？

希「陸くん、Aのこと保健室連れて行ってくれない？本当なら私が行きたいんだけど、呼ばれてるからさ！」

誰も呼んでないけど！？

と反抗する気持ちをこめて、ちょっとだけ希をにらむ。

希は私にだけ見えるようにウィンクした。

陸「わかった！ほっといたら保健室行かなそうだもんね？笑」

はいはい行くよーと陸くんに腕をつかまれた。

ちょっとまってパニック

陸くんが触れている所だけに異常に意識が行ってしまう。

きっと私は今顔が真っ赤だ。

陸くんにバレませんように…

あと、希にらんでごめん、やっぱりありがとう