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そこからの挽回は凄まじかった。


10分の試合時間で、一度は倍くらいに離されてしまった点数


残り時間1分で、同点まで追いついた。


勝てるかもしれない


私たちはひたすら応援し続けた。


陸くんたちも汗だくになりながら走り続けていた


中でも樹の活躍はすごくて


樹にボールが回るとほぼ必ずシュートを決めていた


スリーポイントも信じられないほど決めていた


噂を聞いたバスケ部の顧問が駆けつけるほど。


今は相手ボール


突然スピードを落とした相手チームは、ドリブルをやめて、ひたすらパスを回し始めた。


みんながカットしようとするけど


上にふわっと上げるものだから届かない


希「時間稼ぎか…」


それだけ相手も切羽詰まっているのだろう


プロになる先輩がいるのに負ける訳にはいかないのかもしれない


みんなの悔しそうな顔が見えた


『あと5秒』


いつの間にかゴール前に移動したリキヤ先輩にボールが渡る


マークしていた渡辺くんと、樹がボールを取ろうとジャンプした。


「ビーーーー」


試合終了のブザーと共に、ボールはゴールをくぐり抜けた。


ブザービートだ。


汗だくになりながら悔しそうな5人を、クラスみんなが拍手でむかえた。


「お疲れ様ー!」

「いい試合だったよ!」

「お前らかっこよかった!」


樹「A、俺どうだった?」


タオルで汗を拭きながら樹が近づいてきた。


『かっこよかった!すごかったよ!お疲れ様!』


そう答えると、樹が満足そうに笑った。


樹「飲み物無くなったからそれちょうだい」


私の飲んでいたスポーツドリンクを指差す。


『良いけど飲みかけだよ?』


樹「気にしないし」


ペットボトルを渡して、手持ちの扇風機を向けてあげた。


樹「めっちゃ涼しい、ありがと」


『素直じゃん、珍しい』


樹「まあ俺も頑張らなきゃなって」


『頑張ってたじゃん?』


あんなに頑張ってたのに何を言ってるんだろう


よくわかんなかったけど、なんか樹が楽しそうだったから黙っておいた。

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設定タグ:THERAMPAGE、ランペ , RIKU , 藤原樹   
作品ジャンル:恋愛
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ちょこ - 続き、楽しみです!佐野ちぇるさんのペースで良いので、待ってますね!(〃ω〃) (2019年4月21日 12時) (レス) id: d26a83aa85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藤ちぇる | 作成日時:2019年2月27日 19時

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