Jr.EXILE に愛されすぎて困ってます。

11.鈴木昂秀 from THE RAMPAGE ページ21

You side

昂秀「Aせんぱーい！」

登校中、後ろから聞こえてきた聞き慣れた声。

思わず笑みがこぼれた。

『昂秀、おはよ』

走って来たのに息切れ一つしないで、にこにこ私を見ている。

昂「おはようございます！一緒に行きましょ！」

仕方ないなあ、なんて言いながら一緒に歩いた。

しっぽを振ってる犬のような。

弟のような。

かわいい後輩だ。

この時の私は自分の気持ちに気づけていなかったんだ。


昼休み。

担任「今日の日直は〜…Aか！ちょっと荷物運ぶの手伝ってくれないか？」

『えー』

担任に手伝いを頼まれ、ぶーぶー文句を言いながらもちゃんと手伝う私えらい！！

親友の柚那に助けを求めても笑顔で見送られました。笑

先生の後ろについてダンボールを運んで職員室へ。

途中で中庭を通った時、人の話し声がして、ふと目を向けた。

『あ…』

昂秀だ！と思って見ると、ちょうど昂秀が女の子に抱き着かれる瞬間を見てしまった。

声にならなかった。

びっくりして、ダンボールを落としちゃって、中庭まで物音が聞こえたみたいで昂秀がこっちを見た。

目が合った。

昂秀も驚いたような顔をしていて。

何だか苦しくて、顔を見たくなくて、目を背けた。

担任「どうした！？あ、落としたのか…重かったよな、ここまででいいよ！ありがとう！」

『あ、いや、大丈夫です！手が滑っちゃって！！あと少しなんで運びます！！』

担任が拾ってくれたダンボールの中身を、奪い取るくらいの勢いで、担任を急かし、私は職員室に急いだ。

担任「何だよ急に急かしてくるじゃん！笑」

『えーっと、お腹空いちゃったので！！』

担任のお礼もそこそこに、適当に笑顔を作ってごまかして。

教室に逃げ戻った。

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