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『なんでこうなっちゃうかなー、』
資料室の棚に大量のプリントを置くのに手こずっている
『あぁー……』
虚しく手からヒラヒラと、いやバサバサと床に散っていくプリント。その光景をただぼーっと眺めた
2時間目の終わり、ニコニコ顔で私に話しかけてきた女の子
どうせ雑用係なんだろうと胸の奥底にある期待を膨らませないように自分に毒を刺して女の子の言葉を待つ
「先生にこのプリントを資料室に頼まれたんだけど〜私、資料室の場所分かんなくって〜…だから、ね？」
やっぱりか。 ……ね？って首傾げられても困る
私、今転校してきたんだけど
あなた見てたでしょ
資料室ってどこだよ
あなたの方がここの事はよく知ってるんじゃ？
言いたいことをぐっと堪えて、今すぐ首をへし折りたい気持ちでも結局は『うん』と返事してしまった
落ちたプリントを1枚1枚拾いながら、お願いしてきた女の子を思い出す
顔もあの子みたいに可愛かったら、可愛く人にお願い出来てたのかな
黒色の髪にクリクリした目、可愛い高い鼻に薄い唇
私と正反対すぎてもはや比べてはいけないレベル
『はぁ、』
親戚のおばちゃんやおじちゃんには小さい頃から散々言われてきた
「Aちゃんは整形したらいいんじゃないかしら笑笑」
「お前はどこからか拾われてきた子じゃないのか？笑笑」
私がブスだってこと
こんなこと言うおじちゃんおばちゃんより私の方が素敵
……そう思うのにその言葉を受け止めてしまう自分もいてストレスが溜まっている
拾おうとしたプリントにポタッと水滴が落ちて泣いてしまったことに気づいて、すぐに袖で涙をゴシゴシ拭く
悪い癖だ、悪いことを考えるのはやめよう
残りの1枚を拾おうと手を伸ばした
それは他の人によって拾われた
『あ、ありがとう』
差し出された紙を受け取ってその人を見上げた
MG「なんでここにいんの」
『うわ、』
拾ってくれた人物はまさかのあの人気者だった
最悪すぎる、
眉間に皺を寄せて心底私のことを嫌そうに見ていることを無視し、早く資料室から出る為、集めたプリントを棚に背伸びをして押し込んでた時だった
MG「泣いてた？」
『いいえ』
MG「涙目だったけど？」
『泣いてないです』
早くどっか行ってくれればいいのに
近くの丸椅子に腰掛けて、質問を投げかけてくる
私に興味無いくせに
『ここに用がないなら早く教室戻ったらどうですか』
強く言いすぎた、
なんて思った時にはもう遅い
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サラン(プロフ) - さおりさん» 前作から……ありがとうございます(泣) 推しでしたか!!楽しく読んでいただけるよう最善を尽くしますね!!ありがとうございます(大号泣) (2021年8月19日 22時) (
レス) id: 1b6bfb5494 (このIDを非表示/違反報告)
さおり(プロフ) - 前作から楽しみにしておりました！推しが主人公なんて…！頑張ってください！ (2021年7月9日 20時) (レス) id: 5b81542be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2021年7月9日 1時
