音色と日誌とphotograph (ページ4)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,297 hit

音色【お泊まり】ページ4

八乙女家は
【奏】
2900gの女の子
【湊】
2500gの男の子
そして、光くんと私。
4人家族になった。

奏はイヤイヤ期を爆走中。
湊は最近笑うようになって
光くんは変わらず多忙。
私は平和(？)に専業主婦を送ってる。

光くんの２連休が出来た日、私の実家へ泊まりに行った。

｢湊かえ～かわえぇのぉ｣
｢奏は美人やしのぉ｣
おじいちゃんは一昔前とは打って変わって
曾孫にメロメロ。

何でもかんでも奏に与えようとするのは
光くんと一緒で、止めるのは子育てよりも体力を使うんだ。

｢A、たまにはゆっくり寝りな。｣

あまり夜泣きしない2人を、おじいちゃんとおばあちゃんの部屋へ寝かし
別に用意された部屋の布団へ転がった。

静まり返った部屋。
泣き声も笑い声も、遠くに聞こえて少し寂しい気もする。

｢A？…どした？｣
『ん？っんーん。何でもないけど…なんか…』

ソワソワしちゃう。ほんとに久しぶりの2人きり。
光くんは気にしてないみたいだけど。
正座してかしこまる私の前へ回り込みアグラをかいた。

｢なんか？｣
『静か…だなぁ。って。』
｢んだな。湊もいい子にしてるっぽいし。｣

あったかい感触は光くんの唇。
眉をあげる仕草。
パパの時には見せない、ただ【光くん】の表情に今でも耐えられない時がある。