四節 ページ6
【瓜生】
瓜生「うわ、まじか、まじかよおい本当に入ってる…って言ってももうあいつらに言ったしなー」
人が殆ど居なくなったのを確認してロッカーに入っていた茶封筒の中身を見てみると本当に金が入っていた。
俺は少し肩の力が抜けた気がした。
昨日、相楽から里奈ちゃんの『何でもする』が本当なのか試してこいと言われ、家庭の事情を逆手に取り金を貰えないかと昨日相談したのだが
まさか本当に金が入っているとは
しかしまあ、これを受け取る前にカラオケの約束したのは無鉄砲だったな。
放課後の事を考えて上機嫌でいると、突然声が降りかかった
咲倉「ふーん、それが臨時収入？随分と頑張ったんだねえ？」
「うお！びびったーAか」
教室の扉にもたれかかって俺を見ているのは人気の高い奴。
咲倉A。
相楽と幼馴染で可愛らしい顔を持つA。
柄にもなく俺も可愛いとは思っているが、今のAは多分誰よりも怖い。
貼り付けたように笑う顔には全てを見透かしたオッドアイの瞳がこちらをのぞいている。
咲倉「どうしたの、そんな顔して」
そんなAにびびって顔を青くすれば、直様その変化に突っ込んできた。
「いやっ、何でもない！」
「もうすぐ授業始まるぞ！」
咲倉「え？」
突然授業の時間について触れるとあまりの唐突さにAは豆鉄砲を食らったかのような表情をする。
とにかく今はAから逃げたかった。
去年、俺は関わっていないけれど一回Aが暴走したと聞いたことがある。
見た訳ではないがすごい荒れっぷりだったそうだ。
去年同じクラスだったからか一瞬で俺の耳にも入ってきた。広まった原因としては勿論Aでもあるが、大方相楽たちだろうなと思うけれど
そんな事は今は置いといて早くここから立ち去らないといけない、そう脳が訴えている。
何とか足を動かして教材を持って教室を出た。
移動した教室に行くと残り2分で授業が始まるところだった。
相楽「陽介、Aは？」
「え？」
逃げる事で精一杯になって忘れていた。
こう言う瞬間が一番肝が冷える
「見てねえよ？」
結局またもびびって逃げ腰をとった。
迫田「Aきたぞ」
相楽「Aー、待ってたよ」
その名前を聞くだけで肩が上がりそうになる。
後ろを向いて顔を見ると、先程の貼り付けられた笑みと見透かした瞳は無くなっていた
「放課後楽しみだね」
そう言うAの顔はホンモノの笑顔だった。
＿＿＿
⚠︎原作と少し違う
原作はHRの前の話。
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
