十五節 ページ18
九条「だからあなたが何をされ、どんなに苦しみ、どんなにも傷んだのか、それをハッキリと告げることが、この無自覚な動物たちに出来るまず最初の攻撃なんです」
そう長々と話し、言い切った九条里奈。
聞く気力も失せ、空っぽになったりんごごジュースのパックをぐしゃりと潰した。
相楽「帰ろ、A」
「あー、うん」
帰ろと言われても鍵かかってるんだよね、扉。
徹底されてるね
取り敢えず直ぐに帰れるよう教室の前に移動して机の横にかかっている鞄を取った。
そしてまたもや机の倒れる音。
次は迫田だった。
先に教室の扉の前に来た俺は鍵がかかっていることを知っているから扉をスライドせず琉偉たちを待つ。
その数秒後、開けない俺に鞄を持ってきた琉偉が違和感を持ってかどうしたものかと声をかけてきた。
相楽「どうした？」
「開けてみてよ」
俺にそう言われ疑問に思いながらも扉を横にスライド……出来なかった。
開かないことに驚いた琉偉は、小さく舌打ちをこぼす。
九条「電子錠一つ付けずに、こんな話をすると思いますか？」
九条「私はあなたたちに今日、殺される覚悟でここにいるんです。そして、今日、殺されると本気で思った時、私は初めてあなたたちに今日、伝えるべきことが沢山あることに気がつきました。」
九条「私にそう思わせてくれたのは、鵜久森さん、あなたです。」
九条「あなたの言った通り。ただ生徒に寄り添うだけで、何かが変わるならば苦労はしません。でも、世界を変えようと本気で思うなら、必要なのは覚悟です」
九条「例え刺されても、最後の力で絶対に刺し返してやる、というくらいの覚悟。今日からは、あなたは独りではありません。私がいます。絶対にあなたを独りにはしません」
九条「そして、彼らに一矢報いるための武器も、あなたのおかげで手に入れました。鵜久森さん、私と一緒に闘ってくれませんか？」
九条「そして、この教室を変えるんです」
聞く気力すらない俺は何を言っているのか最早分からずスマホを取り出しイヤホンをつけ、欠伸を一つ吐いた。
スマホをスクロールし、好きな曲を探していると
イヤホンをしてても聞こえるほどの大声に思わず振り返った。
西野「うるせぇんだよ、さっきから！！」
え、何何、怖。
声の正体を見つける。
が、意外な人物で
確かに良くキレるほうではあるが、ここまで大きな声で怒号をあげるのは初めてだ。
西野「こいつが調子に乗ってるから悪ぃの！いるだけでウザいし、ずっとアワアワして、『い,じめてください』って顔して過ごしてるからこうなんだよ」
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
