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114 - Yuna - ページ15

今日は夜勤で数人でナースステーションにいる。


ナースコールが鳴り、見てみると、
105号室の航大くんのとこにランプがついていた。


「あ、私行ってきます」

と、先輩ナースに告げ、105号室に足早で向かう。



どうしたんだろう、こんな夜中に



そっとドアを開けると、航大くんが心配そうな顔で向こうの患者さんを見ていた。


「どうしたの?航大くん」


航「あ、北人くんがさっきからすごいうなされてて、大丈夫かなって思って…」


航大くんは隣のベッドの吉野さんを指をさす。
吉野さんを見ると、目は閉じてるから夢を見ているようだった。近寄ってみると、航大くんが言う通りうなされている。ん?何か言っている。


北「…、っ、Aっ、……」


A?聞いたことある名前、
あ、Aさん?でも、何でAさんの名前?
そう言えば、吉野さんはAさんの担当患者さん
Aさんのこと呼び捨てなんて、そんなに仲良くなったの?


「大丈夫ですか?」


トントンと肩を叩く


北「…、っ…!」


パチっと目を開ける。


「うなされてましたよ、大丈夫ですか
すごいうなされてましたよ、なので航大くんがナースコールを…」


北「あ、すいません、ちょっと夢を見てて…」


吉野さんの顔が歪んだ、悲しい夢?
Aさんとどんな関係があるんだろう


航「大丈夫?北人くん」


北「航大、大丈夫だよ。
うるさかったよな、ごめん、ありがとう」


「あ、じゃあ私はこれで」


北「あっ、ありがとうございました」



Hokuto side



看護師さんに起こされて、自分がうなされてたことに気づいた。Aの夢を見ていた。


あの日、Aが刺された日の夢だった。
Aは目を覚まさないまま俺の前から消えて居なくなった。ずっとAの名前を呼んでも戻ってこない。


嫌な夢だな。もし本当にそんなことになったら、俺絶対耐えられないな。


航「北人くん?大丈夫?」


「あ、航大、俺そんなにうなされてた?」


航「すごかったよ、あと名前呼んでたよ」


「えっ?」


航「Aって呼んでた、もしかしてAちゃんのこと?」


「や、や、違う」


航「え、本当に?笑
Aちゃんのこと好きなの?」


航大がニヤニヤして俺を見てる


「いいから寝ろ」


航「え〜、北人くんが僕を起こしたくせに〜」


それには何も言えないから、そのまま俺は大人気なく布団を頭まで被り、航大に背を向け寝た。

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flowers(プロフ) - ましゅさん» うわぁありがとうございます!ちょっと認められ方は予想とは違ったかな?と思います(笑)けど、最後まで更新頑張ります(^^) (2019年10月27日 22時) (レス) id: a66ef0650c (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - いつも更新楽しみにしてます!!ついに北人君…!主人公ちゃんのお父さんに認められることを祈ってます!がんばれーー! (2019年10月26日 23時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:milk tea | 作成日時:2019年10月10日 8時

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