運命のヒト【Yoshino Hokuto】3 -完結-

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緊張する

やっぱりどこか期待してる自分がいる




病室の表札見たら名前はなかった、でも見た感じ他に人はいなさそうだから個室か







ｺﾝｺﾝ、ガチャ




｢失礼します、今日から吉野さんの担当ナースになりました伊藤Aです、よろしくおねがいし…｣


北｢A、｣


｢え、…くん、｣


名前を呼ばれて顔上げた瞬間目が合ったのは紛れもなく、私の好きな人で





北人くん、だった




｢な、んで｣


北｢なんではこっちのセリフだよ
担当ナースって、聞いてなかった｣


｢私もまさか、北人くんが、
ていうかリハビリするほど麻痺してるの！？｣


北｢え？麻痺？俺骨折だけど｣


｢あ、え！骨折！？｣


北｢何でそんな驚いてんの笑｣


｢だって、怪我したの頭だけかと思ってたから
でもどこ骨折したの？｣


北｢あ、右手と左足｣


｢あ〜バランスが良い、笑｣


北｢いやそういう問題じゃないだろ笑｣


｢あ、ごめんごめん｣





え、思ったより普通に話せてる

意外と自分平気なんじゃん





｢あ、じゃあこの車椅子に乗ってください｣


北｢急に敬語、
しょうがないか、看護師と患者の関係だもんね｣



｢ま、まぁ
それより早く乗ってください｣



北｢はーい、看護師さん｣



そう言われニコッと微笑まれた
ドキッとしないわけがない




これから北人くんの担当ナースか、ちゃんと仕事に集中できるか分かんないな、

ドキドキしてちゃんと看護できるか、、




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