127 - Hokuto - ページ28
俺はある所に向かってる。
この前、樹に
〖 これAの住所です。
許可もらうなら早めがいいんじゃないですか。〗
って言われて、住所が書かれてある紙を受け取った。
後輩のくせに生意気な言い方。
まあこれも樹の不器用な優しさだと思う。
｢ここかな。｣
表札を見ると "伊藤" と書いてあるから間違いない。
インターホンを鳴らす前にふぅーと息を吐く。
ピンポーン
『はい。』
｢あ、吉野北人です。｣
『吉野…、あ、あぁ、ちょっとお待ちください。』
しばらくしてらガチャっとドアが開く。
｢…大変ご無沙汰してます。
Aさんが入院していた時にご挨拶させて頂いた吉野北人です。｣
父｢まあ入ってください。｣
｢あ、はい。｣
あれ？割とスムーズにいけてる？
父｢そこに座ってください、今お茶を用意、｣
｢あ、すみません、ありがとうございます。｣
父｢どうぞ。｣
お父さんは俺の向かいに座り、お茶をゴクリと1口。
｢あ、あの今日はお話があって、｣
父｢Aのことですか？｣
｢は、はいっ。｣
緊張とお父さんの察しが早かったことの驚きとで
声が裏返ってしまった。
父｢はははっ笑
そんな緊張されなくても、
もう分かってます。｣
｢…と、言いますと？｣
父｢ちょっと前から、樹くんから聞いてたんです。
吉野くんとAのことは｣
｢…？｣
どういうことだ？
父｢まぁ簡単に言うと、樹くんから吉野くんの魅力をたくさん言われましたよ。｣
｢えぇ！？｣
父｢まあ詳しいことは樹くんから聞いてください。｣
｢えっと、じゃあ…｣
父｢Aを頼みます。｣
｢え、いいんですか？｣
父｢もちろん。｣
そうしてAのお父さんはニコっと笑って見せた。
初めて見たお父さんの笑顔はAとそっくりなもので、とても柔らかく穏やかな表情だった。
｢ありがとうございます！｣
テーブルに頭が付くくらい頭を下げてお礼を言った。
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flowers(プロフ) - ましゅさん» うわぁありがとうございます！ちょっと認められ方は予想とは違ったかな？と思います(笑)けど、最後まで更新頑張ります(^^) (2019年10月27日 22時) (
レス) id: a66ef0650c (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - いつも更新楽しみにしてます！！ついに北人君…！主人公ちゃんのお父さんに認められることを祈ってます！がんばれーー！ (2019年10月26日 23時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milk tea | 作成日時：2019年10月10日 8時
