運命のヒト【Yoshino Hokuto】3 -完結-

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北人くんの病室に入ろうと個室のドアをゆっくり開けると中にはお母さんとお父さんらしき人がいた、
この中に入るのは気が引けたので、外で待っていたら話してる声が聞こえた、


北母｢あんた何でそんな大怪我、どうしたの？｣


北｢ちょっと階段踏み外しただけだよ｣


北母｢本当なの？｣


北｢うん｣


北父｢これからはもっと気をつけなさい｣


北｢うん、分かってる｣



え、そんなわけない、いっちゃんと一緒に踏み外すなんて、しかも北人くんはいっちゃんをしっかり抱いたまま…

一体何があったの？





でも、あのお母さんらしき人の後ろ姿…、
どこかで見たことあるような




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北人くんが目覚めたことを知れただけでよかった、北人くんの両親も来てることだしもう遅いし帰ろうかな






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あれから数日経ち、いっちゃんはちょっと打撲しただけだったからすぐ退院してまたいつも通り
北人くんは、会ってないから分からないけどいっちゃんはまだ入院してるって言っている


何度か行こうかとも思ったけど何て言えばいいか分からないから結局行ってない





今日は脳神経外科病棟からここリハビリ病棟に新しい患者さんがやってくる
担当が私らしいけど、ちょっとドタバタして名前を見れてなかった





その患者がまさか、北人くんなのかななんて、
でも頭しか怪我してなかったはず、
だからそんな偶然はないよね




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師長｢あ、この前言ってたあなたが担当の新しい患者さん、脳神経外科病棟に迎え行ってもらえないかしら、看護師さんこっちに送る余裕がないらしくて｣


｢あ、はい分かりました、病室は…｣


師長｢103よ、吉野さん、男性の方だから力いっぱい頑張るのよ｣


｢え、吉野さん、あ、はい！分かりました
行ってきます｣


吉野さん、、、気のせいだよね、、うん、気のせい



なんでもかんでも北人くんに関連させてしまう癖ができてしまった、私の悪い癖だ




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