運命のヒト【Yoshino Hokuto】2

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冬休みも終わり今日から学校

久しぶりの学校はなんだか懐かしい



未｢A〜久しぶり！｣


｢未奈〜！久しぶり！あ、壱馬くんも｣


壱｢俺はおまけかよ笑｣


｢そりゃあそうだよ｣


壱｢おい！｣


未｢あれ、まだ翔吾来てないね｣


｢え、あ、うん…｣


壱｢ん？なにその曖昧な返事｣


｢え、いやなんでもないよ｣


未｢あ、Aちょっとトイレ行こ｣


｢う、うん｣


未｢何ついてきてんのよ｣


なぜか私たちについてこようとしてくる壱馬くん


壱｢え、いけないの？｣


未｢当たり前でしょ、女子トイレだからね？｣


壱｢ごめんごめん、
あ、翔吾きた｣


未｢じゃ｣


壱｢はいよ｣


.
.
.
.


あれ、トイレとは違う方向


｢どこ行くの？トイレ行かないの？｣


私の前を歩く未奈が急に立ち止まった


未｢A、翔吾と何かあったでしょ？｣


｢え、…｣


鋭い、鋭すぎる

ううううう、言うしかないか


｢えっとね、｣


この前のクリスマスイブにあったことを全部話した


未｢なるどねぇ、北人さんを見たAは動揺を隠せず、微妙な雰囲気になり、それに嫌気がさした翔吾は帰ろうってなって静かに帰ったと、、｣


｢嫌気がさしたって、言い方｣


未｢それしかないでしょ、はぁ…
忘れられないんだね、
まだ北人さんのこと、｣


｢好きじゃないよ、忘れられないかもしれないけど
好きじゃないもう｣


つい意地を張って嘘を言ってしまった
でもこうやって嘘をついてでもこの気持ちには蓋をしなきゃいけないの


未｢まぁなんでもいいけどさ、
翔吾にはっきり言うことは言わないと、期待させるだけ無駄だからね｣



｢そうだよね、
ごめんなんかこんなやり取りばっかりさせて｣


未｢全然いいよそんなこと｣








自分の自己中心的な考えでみんなに迷惑かけてる
翔吾のことを好きになれたらいいのに


現実はそうはいかない
なかなか消えてくれない北人くんへの気持ち
どうしろっていうの？


雪みたいに溶けて消えてなくなればいいのに

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