運命のヒト【Yoshino Hokuto】2

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誰かにAって呼ばれてる気がする


目を開けると目の前には北人くんの顔があって


｢…ん、北人、くん…？｣

北｢…、A！ よかった｣

｢い、痛っ！｣

起き上がろうとしたらお腹に尋常じゃないくらいの強い痛みが走った

北｢あぁ起き上がらなくて大丈夫だから、｣

そうだった

｢私、刺されちゃったんだね、｣

北｢ごめん、俺がAを引き止めてたら｣

｢いやそんなことないよ！私が北人くんを無視して行ったから自業自得だよ｣

ほんとにそんなことない、北人くんの言うことを聞かなかったから

北｢それでも、俺は守れなかったし
むやみに帰れとか言うんじゃなくてちゃんと説明すれば良かった｣

｢もう、そんなこと言ったらきりがないよ笑｣

北｢そうだね、
俺一生Aを守るから｣

チュッ

おでこにキスをされる

不意打ちすぎて照れてしまう

北｢こういう時まで、照れんなよ笑｣

｢だって、！不意打ちなんだもん｣

北｢ふふふ、よかった目覚めてくれて｣

｢うん
焦った？私が刺されて｣

北｢そりゃ焦るも何も、状況理解できなかったもん｣

北人くんが焦ってる姿なんとなく想像できちゃう

｢そっかぁ、刺された瞬間まだちょっと意識あって死ぬかと思っ｣




ガラッ



突然ドアが開き、名前を呼ばれ現れたのは



｢お父さん…！｣

父｢大丈夫なのか？｣

｢あ、うん、たぶん｣

父｢たぶんって、ほんと心配したんだからな
お父さんも一応耳に入ってた事件だったから驚いたんだ｣

｢あ、ごめんほんとに、仕事は？｣

父｢娘がこんな時に仕事なんてやってられるか、電話が来て急いで宮崎に来たんだ｣

｢ありがとうお父さん｣

父｢で、こちらさんは？｣

と、北人くんの顔を見て言う

｢あ、この人は｣

北｢あ、申し遅れました、Aさんとお付き合いをさせてもらってます吉野北人と言います｣

父｢あぁ、彼氏か、聞いてなかったな｣

｢言ってないから｣

北｢あのほんとにこの度はすみませんでした、こうなってしまったのも僕の責任です｣

｢ちょっと北人くん、｣

北人くんにいいからと手で合図された

父｢どういうことだ｣

北｢あの…
コンビニで僕が犯人らしき人物を見つけて、ゆっくり接触しようと外から様子を伺ってるところにAさんが僕のとこに来て、コンビニに入るなと止めたんですがそのままAさんは行って、刺されてしまいました、僕がこの時強く止めていれ、｣

父｢ちょっと待ってくれ、君はもしかして、｣




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