21 - Shogo - ページ21
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「あれ...」
バイト終わりに、夜ごはんを食べようと立ち寄ったカフェにAの姿を見つけた
でもAの前にはイケメンな男の人が座ってる
あれもしかして、コンビニの男?
うん絶対そうだ 俺には見せたこともない照れた顔で笑っている
あの男はすごく優しそうにAの顔を見つめてるからきっとあの男もAに惚れてるんだ
正直あの男が原因で喧嘩して仲直りしたばっかりの時に会いたくなかった
でもあの男のことは気になるから
ふたりに近づいて声を掛ける
こんなことをしてしまったがために自分が傷つくなんて知らずに
「A?」
A「しょ、翔吾!!」
「おう
そちらは?」
ほんとは誰かなんて何となく分かってるけど、何て説明するのか気になってあえてきいてみる
ほんとはこんな意地悪したい訳じゃない でもこういうことをしてしまう
A「あ、あの、」
何て言えばいいのか困っている
そしたら、
北「あ、僕はこの前Aちゃんと知り合った吉野北人です。あのあなたは?」
もう下の名前で呼んでんのか、、
俺は誰かと聞かれたので
「僕はAの中学からの幼なじみで岩谷翔吾っていいます。」
北「かっこいいですね。Aちゃんの彼氏とかではないんですか?」
思い切って はい、そうです と嘘をついてこの吉野北人っていうやつに釘をさしてやろうと思ったら先にAに
A「いやいや!!そんな違います!!
ただの幼なじみですし、お互いそんな恋愛感情なんてありません!!」
そんなあからさまに否定しなくてもいいのにと思いながら、やっぱりAは俺の事はただの幼なじみとしてしか見てないんだって傷つく
北「そんな必死に否定しなくても笑」
「あ、ごめんなさい笑
勘違いしてほしくなくて、つい」
北「勘違いしないよ、あんなに必死に言ってくれたから、 面白いなぁ笑」
Aのさっきの否定する時の身振り手振りを真似しながらからかったような目で笑ってる
A「もう、またからかってますよね」
そういうAはまんざらでもなさそうにしている
こんな場にいたら自分がもっと傷つくと思い、せっかく食べに来たのに食べずにAにじゃあと言ってカフェを出る
なんだかむしゃくしゃして石を蹴る
声を掛けずにいれば、と後悔しても遅い
こんなことになるならAが好きって気づかなければ良かった
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作者名:milk tea | 作成日時:2019年7月31日 0時