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近くにあったちょっと落ち着いた雰囲気のカフェに入る。
ずっと握られたままの手、
「あ、あの、手…」
?「あ、ごめんなさい!」
と繋がれた手を離された。なんだか寂しいなって
「大丈夫です!」
?「あ、というか名前言ってませんでしたよね
僕、吉野北人です」
「あ、私は伊藤Aです!」
北「伊藤Aさんか、なんて呼べばいいですか?」
「ん〜なんでもいいですよ」
北「じゃあ、Aちゃん、って呼びますね。」
「は、はい
私はなんて呼べばいいですか?」
北「そうですね〜僕友達からは北ちゃんって呼ばれるんです。でもなんかちゃんって女の子っぽいからAちゃんには北人くんって呼んでほしいですかね」
「あ、じゃあ、北人くん、で//」
北「あれ、なんか照れてます?男慣れしてないんですね笑」
すごくからかってる目をして私を見てくる
「そんなことないです!男の幼なじみいますから!」
頬を膨らませて怒るふりをする
北「怒ったふりしても全然怖くないですよ
?笑」
ドSだな
「もう、からかわないでください!」
北「ふふっ、」
prrrrrr
私の着信音じゃない音がする
北「あ、ごめんなさい、ちょっと電話出てきます」
と席を立ち上がり外に出る
その姿を見ていると、すごくさっきの私をからかっていた目とは全然違って、真剣な顔をしてる
なんだろう
電話が終わると走って戻ってきた
北「ちょっと仕事の電話だったんですけど、今から行かなくちゃいけないんです、僕から誘ったのにすいません。」
「あ、そうなんですか!
私はいいので行ってください」
北「ほんと、ごめんなさい
あのまた会ってくれますか?」
「は、はい!もちろんです!」
北「良かったぁ!あ、これ僕の連絡先です。
電話してください!」
と、テーブルの上に置いてあったティッシュに電話番号を書いてお金と一緒に私に渡してきた。
「分かりました」
北「あ、もう行かなきゃ
じゃあ行きます、Aちゃん、また!」
と颯爽と走って出てしまった
ちゃんとお金まで、
また、ってまた会ってくれるのか
「頑張ってくださいぐらい言えばよかったな…」
電話番号が書かれたティッシュを見る
ふふっ、ティッシュに連絡先なんてなんか古いなぁ
.
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作者名:milk tea | 作成日時:2019年7月31日 0時