【五ノ型 鮮烈】１４:サポート ページ10
「【霞ノ呼吸 肆ノ型 移流斬り】」
「【四季ノ呼吸 夏ノ型 灼熱連撃】」
手負いの兎衣と無一郎
一見兎衣が足でまといのように見えるがそれは違っている。
兎衣は柱の中で誰よりも貪欲にこの戦いを終わらせようとする者。しかし誰よりもサポートに長けている柱でもあった。
「すごい！すごい！息ピッタリの連携だね！！【血鬼術 寒冷の白姫】」
童磨の血鬼術により作り出された白い女の子の像はふぅっと息を吹き冷気を飛ばす。
肺が凍ることは無いだろうけれど気をつけなければ
「兎衣！一体壊して！」
「わかった！【四季ノ呼吸 夏ノ型 五月雨】」
「【霞ノ呼吸 参ノ型霞散の飛沫】」
流石柱と言うべきか2体の像はガシャァァンッと派手な音を立て壊れていく。
しかし──
「うっ！？」
「兎衣！？どうしたの！？」
「【血鬼術 蔓蓮華】」
蔓蓮華により足を掴まれてしまった。
いつのまに！？言葉を飲み込み刀でそれを壊す
だが、目の前にはいつの間にいたのか童磨の姿
無一郎君は！？無一郎は童磨の血鬼術 結晶ノ御子の相手をしている
「【血鬼術 粉凍り】」
「っ！」
絶対吸うな！絶対吸うな！
この技はしのぶさんの肺の一部を壊死させた技だ。絶対に吸ってはいけない。
「んーどうしてかな？君とは初対面で戦ったことが無いはずなのに俺の技バレてる？」
「私は初見殺しには引っかからない
何故なら半初見だから！」
「半初見？それってもう初見じゃないんじゃ無いかな？」
「随分余裕だね【霞ノ呼吸 陸ノ型月の霞消】」
童磨とどうでもいい話をしていると童磨の背後で技を繰り出す無一郎。
それをおっととか言いながら避ける童磨は本当にムカつく。
「ちっ！当たってろよ！」
「えー・・・なんか性格変わってない？」
「変わってねぇよ！私は最初っから性格悪いから！！」
「兎衣の性格は普通だよ。でも精神が鋼だから。こんなことになってるんだよね」
おい、なんか今仕方ない的な言い方したな！？
仕方ないってなんだよ！なんにも仕方なくなんてないんだよ！
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作者名：まぃ | 作成日時：2020年7月24日 0時
