【五ノ型 鮮烈】１０:お笑い草 ページ6
童磨の血鬼術を受けて血が垂れる
その様子を見て童磨は一言
「君弱いね」
うるさいわ。馬鹿
そんなもん私が1番分かってるんだよ
柱の中で1番弱いのは私だってことを
正直挫けそうだよ。折れそうだよ
何もかも投げ出しちゃいたいよ
鬼殺隊に入らずのうのうと生きていた方が私は幸せだったよ。
でも─
「うっるさいなぁ・・ハァっ・・あんたに言われなくてもわかってんだよ・・・でも、あんたよりかはマシだよっ」
「・・・？どういう意味かな？」
「前世の記憶があるのに自ら鬼へと堕ちる
傑作だね。本当に愚図だよ
どうせ今も感情がないんでしょう？
フフッカナヲちゃんの言ってた通りだね？
前世でも生きてた意味なんか無かったのに今世でも無いだなんてとんだ笑い草だよ」
私がその言葉を口にしたとき辺りの空気が変わった怒ってる。確実に怒っているのだ
「あれ怒った？フフっ良かったね唯一の感情が怒りで。喜びとか嬉しいこととか愛されることとか気持ちがいいら居心地がいい感情が分からなくて残念だね」
カラン、ぶしゃァァっ
狐面が割れたそして左頬に大きく肉が抉られる。痛い。けど、死ぬ時程の恐怖じゃない
「酷い。酷いね君。カナヲちゃんより酷いよ」
「うわぁ。あなたみたいなクズに酷いなんて言われるとは思ってなかったよ」
童磨は私が言い切ったあと対の扇を私の頚を落とそうと振る
だが、大体の予想は着いていたのでそれを避ける。そして振り向きと同時に顔を横に切る
童磨がまた扇を使ってきたからそれをまた避けて後ろに飛び上がる
「さっきまで限界だったはずなのに・・・君って本当に人なの？」
「人だよ。人で柱の中で一番弱い存在だ！！」
「【四季ノ呼吸 秋ノ型 光天名月】」
「やっぱり君の技はきれいだね！じゃあ俺！」
「【血鬼術 凍て曇り】」
ブワッと舞う霧のような氷の粒
一つ一つはさほど力がないがそれでもそこにいれば確実にどこかしら凍ってしまう。
「【四季ノ呼吸 夏ノ型 海しぶき】」
海しぶきで何とか払いながら前へと進む
早く！早く！斬らないと！菜乃子を！！
焦っていた。そして焦りは隙を生み出す
わかっていた筈なのに焦ってしまい私は
「隙だらけだね【血鬼術 冬ざれ氷柱】」
「アッ！」
天から降ってくる氷柱
それは私の体を貫いた。
「う〜ん。やっぱり弱いなぁ
ねぇ？菜乃子ちゃん」
「っ！菜乃子・・・」
菜乃子は私の上に足を乗せた。
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作者名：まぃ | 作成日時：2020年7月24日 0時
