さびまこの子供に転生した？！～ヒーロー社会編～:２ (ページ28)

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【六ノ型記憶】６:干渉ページ28

次の日私は非番だった。
パッパとマッマは私の代わりに臨時の護衛へ出かけ相変わらず真は家にいる
10時。この時間ならば大抵キメツ学園にいるが今日は御館様の所へ出向いていた。

「やぁ、よく来たね兎衣」

「御館様本日はお日柄もよく
御館様におかれましても益々のご健勝のほどと存じ上げます」

「ありがとう、兎衣」

「して、今日は何故に・・・？」

御館様は私の頭に手をおき優しく撫でる
パッパとはまた違う撫でられかたに困惑してしまう。

(えっ？えっ？なに？私今何をされている？え？もしかしてあの御館様に撫でられてる？もしかして私今日命日！？)

「君の鴉華子から話は聞いているよ
今度の柱会議でも前世のことを話すといい」

「！？御館様、覚えていらっしゃるのですか！？」

「思い出したのはつい最近さ、輝利哉の個性で思い出すことが出来た」

産屋敷輝利哉
98代目の当主の役割を果たした立派な方
彼は前世の記憶があり今はまだ8歳で丁度原作と同じ歳。真の一個下だ。

「輝利哉様の個性・・・？
しかしながら御館様もあまね様も記憶に関する個性ではなかったはず」

「そうだねでも極たまに突然変異でなることもあるそうだ。」

突然変異・・・
そういえばなんかあったっけ・・・？
僕のヒーローアカデミアのことをあまり知らない私は首を捻る。

「輝利哉の個性は"記憶の干渉"本来ならば持っている記憶を引き出すことが可能な個性だ
君の鴉から報告があって試しに使ってみたんだ。」

(そんな、使ってみたんだって・・・Twitterに呟いてみたんだみたいに軽く言われても・・・)

「それでね、その記憶を与えることもできる
だから、今度の柱会議でも使ってみようと思うんだ。」

「・・・あの、私にはありがたいことです。
思い出してくれるのも御館様がそう仰ってくださるのも、しかし前世を思い出し恐怖する者も出てくるんじゃ」

「うん。そのためにもこの個性は柱にしか使わない。いいね？兎衣一般隊士には絶対言ってはいけないよ」

「御意。御館様のお心のままに」

フフっと微笑んだ御館様は最後にまた私を撫でると輝利哉にあっていきなさいと言いまた部屋の奥へと行ってしまった。
今世では呪いの影響は受けてないもののやはりきついものはあるのだろう。

私はお言葉に甘え輝利哉様の自室に行く道のりを歩いた。