【六ノ型 記憶】５:混沌の理 ページ27
「な、何言ってんの！？なんでお父さんお母さんが・・・」
びっくりしからか最初言葉が出てこなかったがようやく言葉を出す。
すると2人はさっきまでの眼光は収められ優しい眼差しになっていることに気づいた
「鬼殺隊としてお前が言っていることには反対だ。俺達が口を閉ざせば周知には知られないけど、親としては危険な目に合わせたくない一心頑張っているならさせてあげたいと思うのも一心だ」
「でも、やるからにはそれに集中だよ
兎衣は柱になるのが早すぎた。から、心配していたんだけど・・・やりたいこと、目標があるならきっと大丈夫だね」
「お父さんっお母さんっ・・・っ・・・・ありがとうっ」
ポロポロと頭を下げ涙が下に落下する
それを見兼ねてかお母さんは私を抱きしめお父さんは私の頭を優しく撫でる。
「・・・これでいいか？真」
「フンっ・・・父ちゃんも母ちゃんも甘すぎや」
「自覚はあるさ」
部屋の外で聞いていたのか真は襖を開けて中に入ってきて血が滲む頬に手を当てた。
「世界は混沌の理で動いとる
本当ならば俺たちは居ないべきや
この世界にとって俺たちそのものがバグやから。因果が増えていきやがて抱えきれんほどの罪となる」
滲んで傷んだはずの傷と殴られたはずの頬が治っていく・・・いや、消えていく
これは、真の特殊能力【バグ】
多分私の頬の傷をバグで時間を戻しているのだろう。
「そうなったらもう、お前は・・・」
「いい。わかっとる。ちゃんとわかっとるよ」
そうなった場合私は最悪もう何者にも転生出来ないのだろう。
でも、1番恐れることは最悪の結果は今の私にとって鬼には人々を喰われ菜乃子を殺しこの世界のルールが拗れること。
もしもそうなったら私は腹を切る。パッパとマッマも切る
私たちがいる時点でもうだいぶ変わりそうなものだが変わろうとしたら私が修正しなければならない。
簡単なことじゃない。でも、ピンチはチャンス
なーに。なんとかなる。何とかしてみせる
私は母から離れとびきりの笑顔で言う
「ありがとう」
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作者名：まぃ | 作成日時：2020年7月24日 0時
