【六ノ型 記憶】４:責任 ページ26
ぱんっ
突如として私の頬に痛みを感じる
それは真正面にいるパッパが怒りの形相で殴ったということ
「お前はっ！なんてことを言うんだっ！！」
「今回ばかりは真の方が正しいよ兎衣」
これまでのことを話した私は話し終えた途端に殴られた。ジンジンと痛む痛みを抑えるため頬に手をやるけれど痛みは収まらない。
「わかって・・・る。真が正しいことも
私が言ったことで、行動することで最善が変わることも。でも、私は親友を見捨ててはおけない。」
「お前のエゴで何百人の人を巻き込むんだぞ」
「同責任をあなたは取れるの？」
「・・・・取れない・・・・です」
わかっている。真が正しいことも私が責任を取れないことも知ってる、そんなこと知っているしわかっている。でも、でもっ
「私はそれでも・・・っ」
歯茎を噛み締め血が滲む。
頬の傷も開いたのか血が滴ってそれが血涙のように流れる
「・・・お前の話が本当ならば鬼の禰豆子を生かすために炭治郎は腹を斬ると御館様に言ったのだろう
だったら・・・・分かるだろう」
「本当は・・・こんなこと私達も言いたくないんだけどね。」
パッパは懐から短刀を取り出す
白い柄に水色の刀身
それはその短刀が日輪刀である証明
それを私の前に置く
「もしも真の言う最悪の事態になれば腹をきれ。介錯はもちろんない」
「あなたの言う親友もあなたが殺すの
そうすれば少しは責任が取れるでしょう
・・・それでも同責任はとれません」
真剣な目で緑色の目と菫色の目が私を見つめる鋭き眼光は数多の鬼を滅殺した経験を思い知らされる。柱になってもパッパとマッマに勝てそうもない。1本を取れそうにもないだろう
「はぁ〜。やっぱり俺達の子供だな真菰」
「そうだねぇ。もしも本当に兎衣の話が本当なら私達は
「また・・・？」
また、という言葉に首を傾げる。
私の今の知識と記憶は前世で菜乃子に教えてもらったこと。でも疑いはしない。
私が信じなければならない
「娘の責任は親の責任だ。お前が腹を切るとき俺と真菰も共に腹を切ろう」
「なっ！？」
「いいよな真菰」
「うん。いいよ。」
驚愕したその言葉に唖然と口が開く
なんでパッパとマッマまで・・・
私の責任だと言うのに
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作者名：まぃ | 作成日時：2020年7月24日 0時
