【番外編ノ型】２:セコム ページ46
結局兎衣は数学の時間が終わっても帰ってくることは無かった。どこまで飛ばされたのだろうか？
数学は4時間目。終わったあとは昼休みで兄さんと僕と兎衣でいつもご飯を食べているが今日はそうはいかない。
ズンズンと歩を進め終わった途端に他の友達の元へと行ってしまった、今ヘラヘラ笑っている田中花子の元へ無一郎は髪をダラりと垂らせ顔が見えない状態でその子の名前を呼ぶ
「田中花子」
と。
「と、時透君？」
頬を染め少し高くなった声で無一郎の名前を呼ぶ田中花子は無一郎を意識している。
無一郎、有一郎は将棋で有名だが実は他にも有名な点がある。それはやはり顔面の良さだろう。有一郎はいつもムッとしていて密かに人気だが無一郎はぼーっとしていてこれもまた密かに人気だ。
「なんで兎衣のプリント我が物顔で持ってたの」
「え・・・？なんの事？」
「とぼけないでくれる？
それともその残念な頭じゃ45分前のことも覚えてないの？ああ、そうか。覚えてられないから卑怯な手を使って怒られなかったんだね」
「ひ、ひどいっ・・・」
ワッと泣き出してしまった田中を守るように周りの女子が田中を囲んで一斉に無一郎を批判し出す。
「無一郎、兎衣、何してるんだ。」
すると、そこに無一郎と同じ顔の男の子が顔を出す。
「兄さん兎衣が飛ばされた」
「不死川先生か・・・。」
「うん。この子が兎衣の課題を返さないで課題をやっていたのに兎衣が飛ばされたんだ」
「っはぁ。何をやっているんだ。あいつは。
寄りにもよってそんなやつに課題を貸すなんて」
「ひっ・・・」
ギロりと2人は同じ顔でしかし2種類の冷たさを放って。ガクガクと震える田中。田中花子は鬼殺隊員では無いのでその圧に耐えられないようだ。
「僕こういう子大嫌いだから、そして兎衣にやったことが何より腹立たしい。
ねぇ、なんで君はここにいるの？君こそが飛ばされるべきなんじゃないの？」
「・・・無一郎、言い過ぎだ。気持ちは分かるけどな。」
「・・・今回は有一郎が言ってるからもう何も言わないけど今後一切兎衣に近づかないでくれる？僕の大事な大事な兎衣に近づかないで」
「は、はいっ」
顔を青くし必死に頷いた田中花子。
それを周りで見ていたクラスメイトは各々の胸に刻む。"鱗滝兎衣には手を出さないっ"と。
それは暗黙の了解になりつつある。
因みに兎衣は自宅付近まで飛ばされていたようだ。
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茉鈴(プロフ) - ロハさん» ありがとうございます！分かりました！ (2020年7月10日 20時) (
レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)
ロハ(プロフ) - 茉鈴さん» 例えば設定をそのまま使ったり話の内容をそのまま使ったりしなければ全然問題はないと思います。 (2020年7月10日 20時) (レス) id: 1455ac74bc (このIDを非表示/違反報告)
茉鈴(プロフ) - どういうことですか？すいません。理解脳無くて、 (2020年7月10日 20時) (レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)
ロハ(プロフ) - 茉鈴さん» 大きな設定を使わなければ全然大丈夫です。 (2020年7月10日 19時) (レス) id: 1455ac74bc (このIDを非表示/違反報告)
茉鈴(プロフ) - ロハさん» 原作から進めていこうかと思いまして。 (2020年7月10日 19時) (レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぃ | 作成日時：2019年11月23日 20時
