午前零時の哀歌

サツマイモ．33 ページ36

マスター｢それじゃそろそろ看板の電気つけてきて貰えるか？｣



『はい』



開店の準備を済ませ 店に戻ると 常連のお客さんがやってくる



｢こんばんは｣



『こんばんは いらっしゃいませ コチラのお席へどうぞ』



｢お、ゼロさん 久しぶり｣



『お久しぶりです 佐藤さん。 メニュー コチラにございますので、御注文がお決まり次第マスターか私にお申し付けください』



マスター｢そんな堅苦しくしなくていいのに、 どうせ佐藤ちゃんしか居ないんだし｣



｢そーそー｣



『マスター 勤務中です。』



マスター｢はーい｣



｢こりゃ手厳しい マスターいつもの頼むよ｣



マスター｢かしこまりました｣



それから30分程たった頃 店の中には常連さんしかいなかった



｢ゼロさん カクテル1つ おまかせで｣



『かしこまりました マスター モスコミュールを』



マスターに注文を伝えると 来客を告げるドアのベルが鳴る



『こんばんは いらっしゃいま...せ






スゥーーーーーーーー



お帰りは180度回転した所にあります､そちらの扉からどうぞ ご来店ありがとうございました おやすみなさーい。』



真一郎｢酷くね？｣



なんで居るんだよテメーらふざけんな



明石｢顔が笑ってねーな｣



『大人数 及び 声量の大きい方は他のお客様のご迷惑となりますので、失礼ですが 入店をお断りさせて頂いております



というわけでさっさと出てけ 特にそこで笑い転げてるサツマイモ』



ワカ｢年上に対する態度がなってないんじゃねーの？｣



マスター｢まぁまぁ 兄さん達入りなさい｣



明石｢お久しぶりです。マスター｣



『チッ』



ベンケイ｢聞こえてるぞゼロ｣



『なんのことでしょう』



なんでこんな面倒臭い事になったんだ
ふざけんな



てかなんで あのサツマイモとスモーカーは カウンター来てんだよ
みんな仲良くボックスに行ってろ



ワカ｢なんかオススメのカクテルくれよ バーテンダーさん｣



マスター｢だってさ バーテンダーさん｣



『え？ いや、マスターに言ってるんですよ』



ワカ｢お前だけど？｣



『は？』 ワカ｢は？｣



『芋焼酎でも出します？』



明石｢ないだろ｣



『ないですね
まぁ私は接客しないといけないんで』

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