午前零時の哀歌

お披露目．28 ページ32

エマ｢よしっ これで完成｣



『ガチで2時間 経ってるんだが』



エマ｢...めっちゃ可愛く出来た!!｣



『話の逸らし方があからさま過ぎる件について どう思われます？』



『まぁいいや んで、この後どうすんの？今日あそこ行く日だから6時には帰るよ？』



エマ｢あれ、"仕事"あるの今日だっけ？｣



『今日は土曜です』



エマ｢あ、そっか 金曜だと思ってた...｣



『この後買い物でも行く？』



エマ｢とりあえずお披露目しよー！｣



『え？アイツらんとこ？』



エマ｢うん｣



『うっわ すげーバカにされそ』



エマ｢大丈夫 めちゃくちゃ可愛い｣



少し短いデニム生地のスカートと、淡いピンクのTシャツの上に真っ白なセーター



いつも上にあげている左の前髪は三つ編みにされ 可愛いテイストのメイク



『わーお 自分じゃないみたーい 凶暴な女には見えないね』



エマ｢すっごい自虐



A姉にはやって欲しいことがあるんだ｣



『やって欲しいこと？』



エマ｢この曲で踊ってほしいんだ〜 振り付けはもうあるから!!｣



『...は？


これで そのダンスやれと？』



エマ｢うん｣



『どんな拷問だよ 恥ずすぎる』



エマ｢お願い♡｣



『見返りは？』



エマ｢この後､お仕事用のメイクもウチがやるよ｣



『うっし 任せろ』



エマ｢そーゆーとこ好きだよ｣



『そりゃどうも』



──────────────────

エマ｢A姉のやつ終わったよー


フフフ めちゃめちゃ可愛くなった｣



エマのジャーンという効果音と共に部屋に入って来たAはいつもと全く違う雰囲気だった



｢｢｢｢｢｢は？｣｣｣｣｣｣



『は？』



マイキー｢めっちゃ化けた｣



イザナ｢狐じゃん タヌキでもいいけど｣



ドラケン｢女って怖ぇな｣



場地｢孫にも衣装ってやつだろ！｣



千冬｢場地さん 孫じゃなくて、馬子です でもそんなとこもカッケェッす！｣



黒羽｢一周まわってバカにしてね？｣



真一郎｢すっげぇな｣



『よーし鶴蝶とエマ以外 表出ろ ぶっ殺す』



マイキー｢それで蹴ったらパンツ見えんじゃね？｣



『わかった お前は殴り殺す』



黒羽｢え、アタシもっスか｣



『お前と千冬はゲンコツな 単純にさっき､うるさかったし』



『後は〆る』



真一郎｢オレ褒めたよね？｣



『なんとなく言い方が腹立ったから同罪で』



鶴蝶｢なんとなくで殺人予告される真一郎君が一番の被害者だな｣

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