午前零時の哀歌

大好き．25 ページ29

黒羽｢Aさんとお揃い｣



そう言って顔を輝かせて言う黒羽にエマも思わず吹き出してしまい 一瞬着替える手を止める



エマ｢そっちなんだ ｣



『...傷の事気にしねーのな』



黒羽｢？ 傷があろーがなかろーがAさんはAさんじゃないっスか

アタシが惚れ込んだのは、Aさんの内面ッスよ 別に怪我の痕があっても何も変わらないです｣



黒羽｢それに その傷って誰かを守った証ですよ
そんなカッケェもん 誰が否定するんスか もし侮辱する奴が居るんならアタシもみんなも黙っちゃいませんよ」



『そっか』



黒羽｢はい｣



エマ｢黒羽の事ちょっと見直した｣



黒羽｢ちょっとかい｣



『...なんかスッキリしたわ いつもありがとな 大好きだよ黒羽』



着替え終わり、黒羽の頭を撫でながらそう言うとポカンとした顔でコチラを見つめてくる



黒羽｢...へ？｣



『いっつも言ってくれてるから たまには､､な？』



黒羽｢アタシも大好きです!!｣



『知ってる』



エマ｢仲良いなぁ｣



『エマも大好きだよ？』



エマ｢ウチもA姉大好き! 黒羽もね？｣



黒羽｢アタシも！｣



『そういやなんで来たんだ？』



黒羽｢あっ...暇になったんで来ちゃったんですけど、ちょっと用思い出したんで戻りますね！｣







No side─────────────



黒羽がドアを勢い良く開ける

中に居た人の大半はマリカーをやっていて、真一郎だけは部屋に居なかった



千冬｢びっくりした...Aさんのとこ行ったんじゃなかったのかよ｣



マイキー｢追い返されたんじゃね？｣



黒羽｢.........千冬」



千冬｢...なんだよ｣



黒羽｢バーカ やっぱアタシが当たってた｣



千冬｢は？｣



下に向いてた顔をパッとあげ 部屋の人に聞こえるような声で話す



黒羽｢Aさん 腹筋割れてた!!｣



千冬｢えっ｣



イザナ｢マジか｣



ドラケン｢いよいよ女捨ててるな｣



場地｢口悪いし、力つえーし、髪短い上に腹筋割れてんのかよ｣



鶴蝶｢割と男とつるんでるしな...｣



黒羽｢ちなみに下着姿だった｣



マイキー｢感想は？｣



黒羽｢めっちゃ興奮した｣



ドラケン｢おい A以上の変態居んぞ｣

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