午前零時の哀歌

仲直り．19 ページ20

ドラケン｢好きな...愛してる女 泣かせてんじゃねぇよ!!｣



マイキー｢...ごめん ケンちん 頭冷えた Aに謝りたい｣



ドラケン｢おう 三ツ谷に電話すりゃ何処に居るか分かんだろ｣



ﾌﾟﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾌﾟｯ



三ツ谷｢もしもし｣



マイキー｢三ツ谷 Aって今どこにいる？｣



マイキー｢Aに謝りたいんだ｣



三ツ谷｢Aなら今うちでルナマナと寝てる｣



｢｢｢え？｣｣｣



三ツ谷｢あの後 泣き止ませて Aのバイク借りてニケツでうち来たんだよ んですげー濡れてたから風呂入らせて 妹と遊んでもらってたらいつの間にか寝てた｣



三ツ谷｢あー 今起こすか？｣



マイキー｢いや 三ツ谷んち行っていい？｣



三ツ谷｢いいぜ｣



マイキー｢んじゃ今から行く｣



三ツ谷家───────



三ツ谷｢お 来た 上がれよ｣



マイキー｢まだ寝てる？｣



三ツ谷｢いや...それが｣



はっきりとした返事をしない三ツ谷を不思議に思いながら部屋へ入らせてもらうと そこには 寝ているルナマナと 何も無かったように、いつもの笑顔をしたA



『さっきはごめん』



『逆ギレしちゃってさ ほんと子供だったわ』



もし他人が へらっとそう言ったAを見れば、ドラケンから聞いた話は嘘に思えてくるだろう



1人雨の中泣いていたという彼女が今笑顔で謝り 平然としているのだから



しかしこの場にいる者達は心を痛めていた



辛い時も苦しい時も たとえ死にたいと思っても すぐに笑顔に戻り、いつもの自分に見えるよう 偽る＿＿＿彼女の悪い癖



マイキー｢...ごめん 俺Aの気持ち考えてなかった｣



『謝んないでよ 悪いのは私だから』



『...もう暗いし帰ろうかな ケン ありがと 三ツ谷も家お邪魔しちゃってごめんね 服も借りちゃったし、ルナとマナに今度遊ぼって言っておいて!』



『ほんとにみんなに迷惑かけて悪かった じゃあね』



『あ、帰りバイク乗って帰るね？』



マイキー｢うん...｣



『んじゃまたな！』



そう言い笑顔で家を出ていったAをみんなは ただ見つめることしか出来なかった

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