午前零時の哀歌

Noside．18 ページ19

Noside



ドラケンはAを抱きしめ優しく呟いた



ドラケン｢辛かったな 頑張ったな あの日から4年間涙流さずに 苦しかったよな｣



ドラケン｢俺らは全てをわかってやる事は出来ねぇ けど､その分一緒に居る ずっと傍に居る






だから もうちょっと 生きてみねぇ？｣



『...うん』



『ありがとう』



ドラケン｢どーいたしまして｣



ドラケン｢三ツ谷 悪ぃけど後頼んでいいか？ 少し電話してくる。｣



三ツ谷｢うっす｣



ドラケンはそっとAから離れ、マンションの中へ消えていく



そして彼へ電話をかける



ﾌﾟﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙ ﾌﾟｯ


ドラケン｢マイキー｣



マイキー｢ケンちん!! Aが!｣



ドラケン｢大丈夫だ 今三ツ谷が一緒に居る｣



ドラケン｢んで Aの事で話がある 今どこにいる？｣



マイキー｢探してたから外居るけど みんな呼ぶ？｣



ドラケン｢Aとなんかあった時に居たやつは呼んでくれ｣



マイキー｢わかった｣



ドラケン｢こっからだと...バジの団地のマンションが1番近ぇな｣



マイキー｢了解｣



ﾂｰﾂｰﾂｰ





バジの団地(マンション)の前



そこには既に人が居た



ドラケン｢で 何があったんだ 答えによっちゃ 俺はお前らを殴るかもしれねぇ｣



真一郎｢Aがリスカしてるって話になった。 んで マンジローが"零愛"はAが自分を傷つける事を望んでないって言ったんだ｣



ドラケン｢あー...｣



エマ｢その後A姉すっごい怒っちゃってバイク乗って行っちゃった｣



ドラケン｢はぁ どっちもどっちだな｣



マイキー｢俺らは悪くねぇよ｣



マイキー｢確かにイチの名前出したのはダメかもしれないけど、もう4年も経ってんだ そろそろ乗り越えねぇと｣



ドラケン｢マイキー...アイツあのマンションの屋上で泣いてたんだぞ｣



周りのみんなは目を見開き とても驚いている



ドラケン｢大雨の中！1人で！零愛って呟きながら 泣いてた｣



ドラケン｢俺と三ツ谷が着いた時には、『涙の止め方が分からねぇんだ 笑えばいいのかな』って聞いてきたんだぞ!!｣



ドラケンは拳を握りしめ、歯を食いしばって言った



ドラケン｢挙句の果てに! もう死にてぇ とまで言った!!｣



ドラケン｢もし俺らがAのバイク見かけて 追いかけて見つけてなかったら 自。殺してたかも知んねぇんだぞ!!｣


ドラケン｢お前の一言が Aを追い詰めた!!
Aの傷を抉った!!｣

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