【ヒロアカ】無気力系我々幹部【実況者】

帰り ページ24

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『さー帰るか』

ぴ「だね」

カリキュラム等にも目を通して帰る時間。

『にしても、今のままじゃヒーローになれない子達が多いなぁ。』

ぴ「まぁ、ヒーローも人間だもんね」

『街を壊すのはいただけないな。』

その都度スマイルに直してもらってるんだよね。二度手間。

『……プロヒーローになる気はないなぁ』

プロヒーローにいい印象はない。

ぴ「エンデヴァーとかは個性婚をしたらしいっすもんね。」

『そーなの。大輝の祖父母さんが禁じたらしいんだけどねぇ。』

未だに個性婚はある。グルッペンも注意しているんだがなぁ。

『……まぁ、幸い……知っているのが俺と颯太、んで鬱だけって所だよなぁ。』

ぴ「冬馬さんにバレたら粛清以前の問題ですしねぇ。」

一応トントンはエンデヴァーの長男。個性婚で産まれているからこそ個性婚には厳しい。

エンデヴァーは"一応"自分の父親だから見逃してはやったると言ってたな。

そういやぴくとは知らなかったか……。

『そういえばさ、轟……って居なかった？』

ぴ「あ、轟焦凍さんだよね？いたよ確か」

『あぁ……被害者か』

多分トントンとは似て違う個性なんだろうな。

後ろを向くと、例の轟君が後ろを歩いていた。道同じなのね。

『……いい個性、なぁ……。』

ぴ「ほんと、いいご身分だよね」

ぴくとは確か、個性が出る前に捨てられて、その時にNakamuが拾ったんだっけ。

『……まぁ、君の世界ではそうなんだろうね。』

わざとらしく、後ろに聞こえるように言う。

ぴ「まぁ、そうですね。」

ぴくとは察したらしい。後ろにある気配が止まったねが分かった。

『個性は何であろうと、自分の物。いくら嫌おうとも手放せない大切な物……なんて。』

ちょっとした偽善を振りまいてみる。

聞こえるように、そう言ってみた。





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「……個性は、何であろうと自分の物……だと」

……俺に言ったのか？

「俺が、まるで親父を嫌っているのを見透かしているようだな……」

アイツら、よく分かんねぇな。

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