ボナペティ！【ALL】 (ページ9)

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◇JK◇

「ジンヒョン、おはようございまぁす！」

最近の日課の、朝飛び起きたらジンヒョンの部屋のドアを開けて挨拶。

「あれ？ジンヒョン？」

いない。

今朝は何か朝一の仕事があったかな？と思いつつ、部屋の中を見渡すと、ピンクの何かが落ちていた。

拾ってみると、ジンヒョンのパジャマのズボンだ。

…ズボンだけ。

俺はじわじわっと口元が緩むのを感じながら、

「ジンヒョン？」

ズボンをぽいっとベッドに起きながら、ベッドの下を覗き込む。

…いない。

広い部屋だけど、そんなに隠れるところは無いから、ずんずん歩いて、クローゼットを勢いよく開けた。

「ええ？ほんとにいない？」

てっきりここで、俺が来るをびびって震えてるかしてると思ってたのに。

小さくなったジンヒョンは、とにかく俺が怖いみたいで、俺が近づくとちょっと怯えた顔して逃げ回る。

捕まえたら観念してまたいつものジンヒョンに戻るんだけど、その最初の感じが慣れない野良子猫をなんとか抱っこしたくて奮闘するのに似てて、ハンティング感覚ハンパなくてワクワクする。

だから朝起き抜けを狙ってるんだけど、ほんとにいないのは初めてだ。

だれか、先に捕まえた？

俺は、チッと舌打ちをして、クローゼットを叩きつけるように締めてから、ヒョンの部屋を飛び出した。

TH「ヒョン、今日はコレ着ましょう」

SJ「ヤだよ。原色とかありえない」

TH「だからってそのピンク上下もありえないですよ。フラミンゴにでもなりたいの？」

SJ「どうせどこにも行かないんだから、いいでしょ。好きな色着させてよね」

まだ寝てるヒョンたちの部屋に耳当てて探してって、聞こえてきたはきはき喋る、高い声。

その受け答えしてる、テヒョンイヒョンの声。

ちきしょう、まじで先越された。