ボナペティ！【ALL】 (ページ21)

今日:18 hit、昨日:39 hit、合計:73,428 hit

◇ ページ21

『腰が終了いたしました』

ちょっともう、Aの体液という体液は俺に、俺の中の体液という体液全部Aに注いだんじゃないかなって思うほど、あふれて溺れそうなくらいにお互いで満たした後に。

動けない体を隅から隅までを洗ってあげたお風呂の中で、俺の足の間に入って、頭を胸にあずけたヌナがそうぼやいた。

泡風呂で水の中の体は全く見えないけど、にゅっと突き出た膝小僧とかかわいくて、手を伸ばしてすべすべ撫でる。

NJ「ヤア、揉みマスか？」

『揉んで治るようなものじゃ…って、なにこれ定番のギャグとかなん？いや、ほんまちょお加減せえ君…私韓国観光楽しみにしとってん。こんなんじゃ楽しめへんやん』

ばしゃん、と足が水を蹴って、でもその衝撃が響いたのか、いたたたた、と俺の胸に縋り付いてきた。

非難する言葉はほとんど理解不能で、腰が痛いヌナはかわいそうだけど、俺にすがってくるからほんとかわいい。

わざとそこまでしてるってバレたら、絶対怒られるの分かってるけど。

やめらんない。

NJ「ホテルの中にリンパドナージュブースあったと思うケド、そっち予約しマスか？」

しれっといい人の皮被って提案したら、俺の首に腕回してたヌナがぱっと顔上げて、化粧を全部落とした眉毛が半分しかない顔でニコニコ笑った。

大丈夫。

ヌナは眉毛が無くても、とろっとしたタレ目のやらしい目の形とか、口もとの星も、トータルバランスで全部かわいい。

『あっ、エステ…それは嬉しい。したい。ナムジュン君も一緒にできる？』

NJ「ヌナ、ごめんなサイ。俺顔バレが怖いカラ、そういうアクティビティは一緒は無理デス」

正直に伝えたら、ヌナはああそうか、って感じで頷いて、

『なるほど。それでこういうホテル選んだんやな。私全然気付かれへんかってごめんなぁ』

NJ「へんかって、がわかりマセん」

ヌナのガチのカンサイベンは、本当に難解だと思う。