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7. * ページ8

side You



あれから北斗はすぐに仕事を覚えて


私の教育なんていらないくらい

1人前になっていた。



私「北斗、ごめん、あっち頼んでいい?」



北「おっけ、了解。」



1人で接客するし、面倒な客の対応もこなす




お店が混む時間帯になると


北斗がいると本当に助かる


前まで私1人で回してた日もあったのが嘘みたい。



こんな楽になるんだ







私「北斗は器用なのかな。」



北「いきなりどうしたの。」



私「仕事覚えも早いし、対応も上手だし。」



北「そうでもないよ、
自分では合ってるのか分からずやってるから。」



私「それを器用って言うんだよ。」



バイト終わりにいつもの様に
裏で帰宅準備をしながら軽く話をする。






そうして帰りは駅の近く、

つまり北斗の家の近くでバイバイ。



これが決まったルーティーンになっていた。





この数週間の内に、

自然と、一緒にいて心地良い人だな

と感じていた




イメージでいうと、5月始めの緑地?みたいな



お日様みたいな雰囲気があるんだよね


つい、ひなたぼっこしたくなるような


そんな感じ。



会話のペースも同じくらいで

沈黙もつらくない。



楽な関係だな、とふと思った







北斗と別れて駅前で空を見上げると、


ネオンで消された星々とは違って


白い月が孤高に暗闇に浮かんでいた。



.

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作者名: | 作成日時:2020年5月9日 13時

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