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side Hokuto
北「松村北斗です、よろしくお願いします。」
名前だけの簡単な自己紹介を終えると
自分の後ろの席が交代に自己紹介を始める。
…大学で自己紹介とか、面倒くさいな。
比較的少人数な授業だからだろう、
学生の緊張を解すためにやっているのだろうが、
迷惑以外のなんでもない。
ふと窓の外に目をやると、
綺麗な青空が目に入る。
北「伊藤A…。」
周りに聞こえないよう、そっと呟く
色々な感情を込めながら。
ブブッとスマホがメッセージを受信したことを伝える音。
目立たないように薄目で覗くと
Juri今日の16時
と位置情報の地図。
ここに来い、という事だろう。
授業が終わったら確認しよう。
電源ボタンを押し、鞄の底にスマホを突っ込んだ。
青空はいつの間にか曇っていた。
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作者名：朔 | 作成日時：2020年5月9日 13時
