28話 ページ28
木兎「Aちょっときて！」
A「？？？」
私の腕を引っ張って
教室の角を曲がって軽く口にキスをした
ちぅっ
木兎「また明日な！」
？？？
え、なに…今の
A「…心臓うるさ………」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
木兎side
木兎「〜♪」
鷲尾「随分と機嫌が良いんだな」
木兎「そお？」
好きだって言われて嬉しかった
前ならそれだけで良かったんだ
でも今は違う、ちゃんとした気持ちじゃないと
俺が満足出来ないから
主将「ダッシュ20本ー！」
たぶんAはそれに気付いてない
だから絶対に困るだろうなって思った事を言った
まさかAが俺にチューするなんて
思ってなかったッッッ
あの瞬間心が満たされたのが分かったんだ
木兎「フゥ…」
木葉「木兎…」
木兎「ン？」
木葉「昨日の事なんだけど」
木兎「あ！、先に帰って悪かった！」
木葉「そうじゃなくて、お前、神崎さんになんであんな執着してんの？」
執着…
木兎「っといいますと？？？」
木葉「幾ら嫉妬したってあそこまでは普通しないんだよ、ましてや彼氏でもないお前が。」
木兎「え！？そーなの！？」
そうだ俺はAに執着してる
木兎「うーん…でも！Aはそれで納得してる！」
Aも俺の事が大切だと思ってくれてるから
あいつは納得せざる終えないんだ
木葉「それは多分、納得じゃなくて諦めてんじゃねぇの？」
木兎「？？？」
木葉「お前の重たい気持ちが周りに危害を加える前に神崎さんが制御してるんだよ、木兎はこうだから仕方がないって。」
制御…我慢？ 仕方がないは…諦め？
木葉「それで神崎さんの事大切に出来てるって言えるか？」
木兎「！言えない！どうすれば大切に出来る？」
相手が納得すればそれで良いと思ってた
一方的なキモチの押し付けは
大切にするとは違うんだ、
木葉「え…；まず、相手の気持ち…考えるとか…？」
木兎「木葉お前すごいな！！！」
木葉「えぇ、そうでもねぇよ？！」
木兎「いや、お前は天才だ。自信持てよ！」
木葉「お前に言われても全然嬉しくねぇんだけど！？」
そうか、相手の気持ちを考える
んー、Aがなにを考えてるかなんて
考えた事無かったかも？
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作者名：M子 | 作成日時：2020年2月27日 13時
