43:思う心 ページ2
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夕方頃、知らない番号から電話がかかってきた。
「ビビのマネージャーをしています、
ハンユナといいます。」
それはいつもAちゃんから聞く
マネージャーさんからだった。
「…Aから連絡先を聞きました。
勝手なことをして申し訳ございません」
「いえ…こちらこそこの度はご迷惑をおかけしてすみません」
そんな堅苦しい謝罪をお互いがして、
先に口を開いたのはハンさんだった。
「さっき、Aに記事のことを伝えました。
少し驚いた顔をしていたんですが、
すぐ普通の顔に戻って、ただ話を聞いてました」
「…はい」
「声明は、ジミンさんとお話してから考えると言っていました」
胸が痛くなった。
この数日間Aちゃんに何の連絡も取れていない。
きっと、不安にさせていたはずだ。
「、私はAには幸せになって欲しいんです。
あの子には、絶対にその権利があるから。」
苦しそうに聞こえたハンさんの声。
前にAちゃんが
「ユナオンニは私の実のお姉ちゃんみたいな人なんだ」
って嬉しそうに話していたのを思い出す。
だからハンさんにとっても
Aちゃんはそれくらい大切な女の子なんだろう。
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作者名:cino | 作成日時:2023年10月22日 0時