ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』3 (ページ7)

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105話ページ7

〜屋上〜

コニー行方不明事件が解決した次の日、私達はいつも通り屋上でお昼を食べていた

空「あぁ！あのつくしと桜は月夜ちゃんへのプレゼントだったんだ？」

他月「あぁ、アイツなりにケーキを食べたことを反省してたみたいだ。詫びの品を運んでいる途中でハマったんだろうな」

『何はともあれ、見つかってよかったよ』

他月「でもあれから人の物は勝手に食べなくなったし、言い聞かせれば素直に頷くようになってきた。…アホだから、すぐに忘れてまた繰り返すけどな」

朝「あははっ」

空「コニーらしい」

他月「前は何を言っても聞いてくれなかったんだが…」

他月くんはどうやらコニーの変わりように驚いている様子。でも、そんなの決まってるじゃん！

『それは他月くんがコニーのこと受け入れたからじゃない？コニーって親の目を引きたくてイタズラしちゃう子供みたいだったでしょ？他月くんに「ウチにいていいよ」って言ってほしかったんじゃないのかな』

他月「！……それはそれで面倒くさいな」

空「もー」

朝「ほんとにタッちゃんは素直じゃないなぁ」

『ほんとだよ〜！このツンデレめ！』

空「面倒だとか可愛くないとか言ってるけどさ、お前の場合、全部顔に出ちゃうじゃん」

他月くんは満面の笑みで言っているので本心を全く隠せていない

でもまぁ、こんなふたりだからいい感じの中なのかな？

朝「タッちゃんって、けっこうわかりやすいよな」

『ふふっ、それでこそ他月くん！』

他月「うるさいな…放っておけ。おれ達はこれでいんだよ。お互い様だ」

他月くんが空を見上げている時の顔は清々しい笑顔だった。