ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』3 (ページ6)

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104話ページ6

空が茜色に染まってきたのでコニーと一緒に空くんの家へと向かう

その時他月くんが急にお礼を言ってきた

他月「ありがとな」

空/朝「「『え？』」」

他月「色々と心配かけて悪かった、ありがとう」

…ふふっ、やっぱり他月くんも心配してたんじゃん。

空くんと朝ちゃんと顔を合わせ、他月くんに抱きついた

他月「！」

空「なんだよもーっ、改まっちゃって水くさい」

『遠慮なんかしなくていいのに〜』

朝「そうだぞ、そうだぞ！
タッちゃんはもっと友達頼るといいんだぞ」

ここぞとばかりに私達はニヤニヤしながら他月くんをいじる

空「お茶とおしるこ、間違う前に、ねっ♪」

『ノート全部ひっくり返して落とす前に、ね〜♪』

朝「教科書逆さに読む前に、ねー♪」

他月「お前らな……離せ」

ここで、やっといつもの他月くんが帰ってきたような気がした

ツンデレめ！

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〜空くんの家〜

コハクを連れて帰るために、1度私達を待っているみんなの元へ向かった

空「ただいま、ミーくん、いさお、コハク、
コニーが……わぁっ！」

『そ、空くん？どうしたの？

…あ！すごい！』

空くんが驚きの声を上げた理由がすぐにわかった

テーブルの上には、ぎこちなく紙に描かれた
''おかえり''という文字と私たちの姿を描いたイラストが置かれていた

きっと私達が捜している間一生懸命描いてくれたのだろう

朝「あっ、すごい！」

ミーくんもコハクもいさおもコニーが帰ってきた事にとても喜んでいる様子

他月「……」

他月くんも少し驚いているようだった

他月「みんな心配してたんだぞ
お前が昨日帰って来なかったことを

ミィも、いさおも、コハクも、柏木も、Aも、モギも
あと……」

他月くんは照れくさそうに続ける

他月「……俺も、多分…それなりに」

おかえりコニー！

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〜外〜

『んじゃ皆さんまた明日〜』

笑顔で手を振るとみんなも手を振り返してくれる

空「モギちゃんは俺が途中まで送るから
ポチの散歩しながら」

他月「あぁ、よろしく頼む」

『ふふっ、ちゃーんと素直になりなよ？』

他月「あぁ、わかってる」

そう言われて、再度みんなにじゃあねと言って家へと帰った

コニーはきっと他月くんに“家族って言ってほしい”んだろうな

そう思うとふと笑みがこぼれた

コハク「？」