ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』3 (ページ4)

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102話ページ4

柏木とAとモギが向かいそうな場所は…
アイツがいると、嫌でもあの日の夢を見る

それでも本気で追い出すなんて、出来るわけがなかった

だから、アイツがいなくなって
ほんの少しだけ、ホッとしたんだ

路地やちょっとした隙間に目を向け、コニーを捜す

大体アイツはワガママだし、暴力的で言う事は聞かないし

風呂に入れれば暴れるわ、布団に潜り込んではくるわ、面倒くさい、煩わしい、投げ出したい

気温も低く寒いはずなのに、額からは汗が滲んだ

電柱に手を置いて、肩で息をした

なのに、それなのに、どうして俺は…

こんなに必死に…あの小鬼を捜しているんだろう

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〜Aside〜

『それじゃあ、一回家に鞄置きに行こ!!』

朝「そうだな！
それといさおとコハクを空ちゃんの家に連れて行けば
ミーくんと遊べるかも…っ」

空「じゃあ、いさおとコハクとミーくんをウチに連れて行って･･･それから捜しに行こうか」

朝「『うんっ』」

1度家に帰り、空くんの家で再度集合する

テーブルの上にミーくんといさお、コハクを置いてお留守番して欲しいと伝える

空「それじゃあ、捜しに行ってくるから
ミーくんといさおはお留守番しててもらっていい？」

朝「いさお、コハク、ミーくんのことよろしくなっ」

『絶対コニー連れて帰ってくるからね！』

ミーくんは不安なのかふるふると震え涙を浮かべていた

空くんはミーくんにそっと手を添えて

空「大丈夫だよ、ミーくん。夜までにはちゃんと帰るし、コニーもちゃんと一緒に帰ってくるから

泣かないで待っててね」

笑顔で家を出てコニーを捜しに皆で走った

朝ちゃんと私チームと空くんチームに別れてコニーを捜した

河川敷を走っていると川に何か黄色い物が浮いている

『ねぇ朝ちゃん』

朝「どうしたんだA？コニーが見つかったのかっ!?」

『いや…まさかとは…思うんだけど、あれってもしかしてっ…！』

よく目を凝らしてみると黄色い物はコニーがはいていたパンツだった

朝「あ、あれコニーがはいてた…

…A!?待って!!」

朝ちゃんの制止を振り切り、川へと飛び込む

私はびしょびしょになりながらコニーのパンツが浮いている場所へ向かう

朝ちゃんもそんな私を見て川へと飛び込んだ

『…冷たっ…！』

春になりつつあるがまだ気温は低く、水も冷たかった。
痛い痛いと思いながらも私は少しずつ進んで行った