101話 ページ3
空「俺もそう思うよ。いい加減今日は口数少ないし上の空だし、こうなるとコイツ、どんどん深みにハマっちゃうからなぁ」
『どうやって、気持ちを落ち着かせるかなぁ…』
空「どうしようかな…
とりあえず放課後に
ん？」
『どうした空くん？』
空くんの視線の先を見てみるとそこには、ミーくん用の消しゴムの積み木が落ちていた
ミーくんの積み木が落ちちゃったのかな？
空くんが積み木を拾い、ミーくんの方を向くとミーくんは紙にコニーの絵を描いていた
空「(そっか…ミーくんも心配なんだね)
大丈夫だよ(ﾎﾞｿｯ)」
ミーくんを安心させるように少し微笑みながら呟いた
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放課後になったのでググーっと上に伸びた
ふと他月くんの方を向くと前髪はいつものように下ろされていた
私達から話を聞いた朝ちゃんが他月くんに話しかけていた
朝「なぁ、タッちゃん。部活に行くのか？」
他月「あぁ」
朝「でもコニーがいなくなったって…」
他月「いいから放っておけ」
空「ねぇ他月、そのことなんだけど…
俺とA、捜しに行ってもいい？」
『うん、コニーの事心配だしさ…』
まぁ誰よりも心配してるのは他月くんなんだろうけどね…
朝「あ！私も！私も行く！」
他月くんは驚いたのか、目を見開いた
他月「放っておけと言ってるのがわからないのか
捜しに行かれても困るんだ」
嘘ばっかり
空「『本当に？』」
他月くんに視線を合わせてじっと見つめる
他月「………思ってもいないことを言うわけがないだろう」
他月くんの手は少し震えているように見えた
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〜他月side〜
アイツら…本当に捜しに行くつもりなのか？
柏木とAの真剣な視線を思い出すと同時に過去の事も思い出した
ガンッと強い音が聞こえてハッと意識を戻した
「どうした、神谷？早く部活行こうぜー」
部活仲間が呼びかけてくる
他月「悪い、今日は休む」
アイツらを止めないと
わざわざ捜すなんて冗談じゃない
学校を飛び出し、町の中を走りまわる
余計なことを…
お前のこと、ミィのこと、コハクのこと、Aのこと、
いさおのこと、あの人のこと、お前と
いい加減心配なのに不安要素を増やしたくない
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作者名：りんご飴 x他1人 | 作成日時：2022年11月9日 21時
