２ ページ13
どれくらいそうしていただろう。
やっと気が済んだのか、触れ合っていた唇が離れた頃にはもう口の周りは唾液でベタベタで、手足に力も入らなくなっていた。
「っはぁ…はぁ……ばかゆうと…！
だいちゃんが起きたらどうすっ…！？んん、」
大ちゃんを起こさないように小声で抗議をすると、また噛み付くようなキス。
いつもはこんな乱暴なことしてこないのにどうしちゃったの！？
「む、ぅ…ぁっ…ん……は、」
「……ねぇ、いのちゃんは誰のものなの？」
「…へ…？」
「答えて」
えぇ…？
そのまま食べられちゃいそうなほど激しいキスから解放されたかと思えば、今度は真剣な顔で俺に問う。
裕翔、なんか怒ってるみたいだし、はぐらかしたら火に油を注ぐことになるよな…。
「…ゆうと、の」
「なに、聞こえない」
「っも、だめだって…！
静かにしないと大ちゃんが起きちゃう…、」
いくら睡眠が深いタイプの大ちゃんだって、
こんな近くで会話してたら起きちゃうよ…。
っていうか裕翔なんてそんなのお構い無しって感じで小声ですらないし…！
「…さっきから大ちゃん大ちゃんって…、
つい数時間前までやまといちゃいちゃしてたかと思えば今度は大ちゃんなんだ？」
掴まれた両手はそのまま、怒っているような悲しんでいるような複雑な表情で見下ろしてくる裕翔。
数時間前までやまといちゃいちゃ……いちゃいちゃ…
……あ、
「…い、インライ……見た？」
「………」
絶対それだー…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 656人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りぃ(プロフ) - 胡桃さん» ありがとうございます！待ってます！ (4月2日 9時) (
レス) id: d8c98961ab (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - りぃさん» コメント&リクエストありがとうございます！続編は考えていなかったのですが、せっかくリクエスト頂いたので検討してみます！気長にお待ち頂けますと幸いです>< (4月2日 8時) (レス) id: 5eba20b89f (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - こんばんは！友達の××に一目惚れした話。読ませていただきました！面白かったので続編を書いて頂けないでしょうか？ (4月2日 0時) (レス) id: d8c98961ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：胡桃 | 作成日時：2019年12月16日 8時
